初めまして!!新しくGP部の一員になりました、ジョナサンです!

カンヌまであと2日です!!
本日は感情を揺さぶるソーシャルの分野でいくつかご紹介します。

※トリハダ注意。

Title: Redraw The Balance
Client: Inspiring The Future
Agency : MullenLowe London
Production: Burger
Director : Matt Huntley

トップバッターは学校と社会の様々な業種の人たちを繋げるイギリスのNPO団体InspiringTheFutureが「国際女性デー」に行ったキャンペーン。

22人の小学生に「消防士」「医者」「パイロット」の絵を「その消防士はなんて名前?」、「どんな人?」と
先生が質問をしながら想像豊かな子供たちが描いていく。

子供たちが絵を書き終わった後に、じゃあ実際にこの職業の方々に会ってみましょう!とサプライズ。
ユニフォームを着てクラスに入って来たのは。。全員女性ではないですか!

男女のジェンダーステレオタイプは5歳から7歳の間で決まると言われており、
「男らしい」と思われたり「女らしい」と思われる職業の概念も悲しいことに小学校に入るまえから、
周りの人や環境から定着してしまうのです。

このスポットは2013年にカンヌでグランプリを受賞したDoveのリアルビューティスケッチを連想させますが、やはりこの手のものはグっと来ますね。

#redrawthebalance. : inspiringthefuture.org

Title: “still the most shocking second a day”
Client: Save the Children
Agency : Don’t Panic
Production: Stink
Director : Tom Green

お次は2014年にカンヌでゴールドサイバーライオンを受賞し、Youtubeで5000万ビュー越えをしたSave the Childrenの募金プロモーション映像”The Most Shocking Second a Day”の続編のStill the most shocking second a day(まだまだ続くショッキングな毎日)です。

シリアの内戦の被害を受けた子供たちの実際の体験から基づいて、ロンドンに住む少女リリーの視点から「もしロンドンで内戦が起きたらどんな日々になるか」という設定でリリーの毎日の一秒を描写していく作品です。
Just because it isn’t happening here, doesn’t mean it isn’t happening(ここで戦争が起きていないからといって、世界で戦争が起きていないわけではない。)世界には紛争から逃れるため故郷を離れ、家族とも離れ離れになり、人も言葉も知らない国で難民生活を送っている子供たちが何千人もいるのが事実です。
難民支援財団Save the Childrenの日本語のサイトもありますので詳しく知りたい方は下記のリンクから是非チェックしてみてください。

http://www.savechildren.or.jp/lp/stillthemostshockingsecondaday/

Title: Fletcher
Client: AT&T
Agency : ESPN Creative Works
Production: Smuggler
Director : Miles Jay

最後はアメリカの通信会社AT&Tから二本つづけてご紹介。両方2013年にWERNER HERZOG監督が手がけたIt Can Waitのキャンペーンの続編です。

一本目はSmugglerのMiles Jay監督の「Fletcher」。
「ながら運転」の犠牲になってしまった少年フレッチャーの日々を追ったドキュメンタリー形式のスポットです。

アメフトで大学のスポーツ推薦という目標に向け、日々猛トレーニングを続けるフレッチャー。
ある日、念願の大学からスタメンとしてのスカウトの電話をもらい、彼の将来はもう約束されているはずだった。あの事故の日まで。
一瞬にしてフットボール選手としての未来を奪われ、肩から下の体の自由も奪われてしまった。
相手のドライバーがケータイを見るために一瞬道路から目を離したために。

Title: Close to Home, It can wait
Client: AT&T
Agency : BBDO New York
Production: Anonymous Content
Director : Frederic Planchon

二本目は以前国際ブログでもご紹介しているAnonymous ContentのFrederic Planchon監督の作品「Close to Home, It can wait」。普通の何気ない一日のはずが、ドライバーが運転中に一瞬ケータイを見たがために、その何気ない一日が地獄絵図への一転する。
それを被害者、加害者を含め周りの目撃者までの視点から、衝撃の一瞬までの過程を描写している。

交通事故を誰かのせいにするわけではなく、そんな何気ない行為が命を奪うというパワフルなメッセージがじわじわと伝わってきます。

如何でしたでしょうか?
今年はソーシャルのキャンペーンはとても率直に
伝わってくるクオリティが高いものが多かったような気がします。

ではPart6もお楽しみに!