[カンヌ2015] 三日目 MEDIA、PR、OUTDOOR、GLASS、CREATIVE EFFECTIVENESSの受賞者発表
カキ食い過ぎて体に湿疹出てきてちょっと心配、どうも吉川です。
本日カンヌ三日目にして、二回目となる授賞式。本日はメディア、PR、アウトドア、ガラス、クリエイティブエフェクティブネスの5つが発表されました。
では順番!
【アウトドア部門】
アウトドアは、昔ながらのとてもシンプルなフォーマットから、
テクノロジーを駆使した最先端のフォーマットまで、振り幅がとても広くバリエーションにとんだ作品が沢山あったとのこと。
グランプリは・・・
タイトル:World Gallery
クライアント:Apple
代理店:Tbwa\media Arts Lab, Apple
iPhone6のカメラクオリティを証明するにはどうしたらいいか、ということで世界各国から162名のプロ、アマ、素人のフォトグラファーが選ばれ、世界がギャラリーとなり彼らの撮影した写真が世界各地に展示されました。
25カ国にまたがり10000以上の写真が展示され、世界で最も大規模なモバイル写真ギャラリーを作り上げました。
審査員曰く「これまでにない、革命をもたらした作品だ。我々がグランプリを選んだのでない、グランプリが我々を選んだのだ」とよくわからないことを言ってました。
日本の受賞作品はこちら!
アワード:ブロンズ
タイトル:Zoo Jeans
クライアント:Kamine Zoological Support Association Mineko-club
代理店:I&s Bbdo
続きまして、
【クリエイティブエフェクティブネス部門】
こちらは、実際に売上に貢献した作品が受賞されます。
グランプリは去年散々みたと思いますが・・・・
タイトル:Live Test Series
クライアント:Volvo
代理店:Forsman & Bodenfors
クリエイティブもこの上ないぐらい高いし、結果もずば抜けていた。
グローバルキャンペーンでありながら、少ないバジェットで売上を伸ばしたとのこと。
ガンガンいきます。
【PR部門】
タイトル:Always #Likeagirl: Turning An Insult Into A Confidence Movement
クライアント:P&G Always
代理店:Leo Burnett Toronto, Mslgroup
「女の子のように走って」と言われるとへにゃへにゃした走りをする大人たち。同じ質問を女の子にすると、彼女たちは立派に走る姿をみせてくれました。
いつから「女の子のように・・・」は悪口になったのだろうか。女の子の自信は思春期と同時に落ちていくと言われています。
alwaysはそれを変えることを願いこのキャンペーンを打ち出しました。
審査員曰く「このキャンペーンには世界を変える力がある。女の子にだけ響いただけでなく、女性、母、父、に響き、ボーダーを超えあらゆる文化に語りかけた。」
日本の受賞作品はこちら!
アワード:ゴールド、シルバー
タイトル:True Wetsuits
クライアント:Quiksilver Japan
代理店:Tbwa\hakuhodo, Material
次は、
【グラス部門】
こちらは今年から新設された部門です。詳しいことは過去のこちらのブログを参照してください。
ではさっそくグランプリ、
タイトル:Touch The Pickle
クライアント:P&G India
代理店:Bbdo India
インドで生理は後ろめたい呪いのようなものとして扱われています。女の子が生理がはじまった瞬間から色々やってはいけないしょうもないことが出てきます。その一つが「ピクルスの瓶を触ってはいけない」ルール。なぜならば「汚れて」しまった女性が触るとピクルスが腐ると信じられているから。
このしょうもない迷信やタブーに女性たちが立ち向かう、というキャンペーン。
ステレオタイプを覆し、文化を変えれるぐらいパワーのある作品を探していて、その中でこの「Touch The Pickle」はオープンで大胆にこの女性問題に立ち向かっているし、しかもおもしろく、多くの人の興味を引くことのできる作品であるとのこと。
そして本日ラストは、
【メディア】
タイトル:Vodafone Red Light Application // Between Us
クライアント:Vodafone
代理店:Y&r Team Red Istanbul
トルコでは3人に1人がDVの被害者です。ただ家族を大切にする文化の中で、彼女たちはオープンに助けを求めることができません。そこで開発されたのが、気づかれることなく秘密で助けを呼ぶことができるアプリ。
このアプリは使ってるところがばれないように、使うと懐中電灯が点灯。スマホをふると、事前に登録している親しい友人3人にヘルプ連絡がいきます。おおっぴらにこのアプリの宣伝をすることができないので、広告を女性誌の裏や、女性YOUTUBERの動画の中、女性トイレの中にポスターとして貼ったりしました。
スマホを持つ女性の24%がこのアプリをダウンロードし、これまでに103,122回もヘルプ信号が送られました。
本日は以上になります!!