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Cannes Lionsは今年、また新しいアワード、‘Glass Lion: The Lion for Change’、を設けました。性差別や、ステレオタイプに満ちた男女表現に立ち向かうような作品に与えられます。

このアワードを立ち上げた理由は、マーケティングおけるイメージは、文化を形作るのに非常に大きな役割を担っているという、カンヌの考えに基づいています。変化のための努力と、それによって達成されたことを見せることによって、ジェンダーに関しての意見交換を促し、そしてメディア内でより進歩的なイメージを作ることが、今回のアワードの目的です。

昨年のカンヌのスピーカーであり、LeanIn.Orgの創立者でFacebookのChief Operating OfficerであるSheryl Sandbergは、このアワードが、性別に基づく誤った描写に取り組むものと期待しています:”見えていないものになることは出来ません。女性にどのようにマーケティングするかは非常に大事なことなのです。わたし達が女性、そして男性に対して発信するメッセージが平等なものであれば、より平等な世界を作ることができるでしょう。LeanIn.Orgは、カンヌが実際にGlass Lionを立ち上げ、本来世界があるべき姿を描いている広告を表彰することにとてもわくわくしています。”

Lean In

ではLeanIn.Orgとは、何でしょうか?Sandbergが書いた、女性が野心を追い求め、議題を“何ができない”から、“何ができる”に変える ‘Lean In’という本が基になっています。現在、LeanIn.Orgは、インスピレーションを与えたり、サポートをするなどして、女性がゴールを達成するための活動を行っています。女性に前に立ちはだかる問題についてオープンに話し、それに一緒に取り組むことで、女性の軌道を変え、みんなにとって良い世界を作り出すことができると信じているのです。

Lions FestivalのCEO、 Philip Thomasは、このアワードの必要性について以下のように話しています:
“クリエイティビティは文化、そして世界を、とてもポジティブな方向に変える力を持っています。それ故、マーケティングコミュニケーションのおける性別に基づいた誤った表現に立ち向かうクリエイティブな作品を表彰することは、業界や社会の変化に繋がると期待しています。”

この記事を書きながら、男女平等のためのGLASS LIONSが、いつの日かLGBTQの権利も含めるようになるのではと考えていました。最近の広告界で前面に出てきている社会問題といえば、LGBTQの権利が挙げられるからです。

アワードの受賞者は、6月23日(火)に発表されます。

表彰される可能性が高いものとして、生理用ナプキンALWAYSの #Likeagirlが挙げられます。フィルム部門のGrand Prixを取るのではないかと予想している人もいます。

Always #LikeAGirl

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