みなさん、安全で楽しいハロウィンを過ごせましたか?
どうもAOI Pro.インターンのトニー・バンです。
さて、ハロウィンも終わったところで、今年のハロウィン関連コマーシャルについて振り返りたい思います。ハロウィンが始まる前、広告業界では既に多くの企業により、ありとあらゆるハロウィンを使ったネタを披露され、ハロウィンネタは全て出し切ったように思えました。。。。

が、しかし!!ある企業は他とは全く異なる企画に挑戦していたのです。今月の初め、ハイエンドでアメリカ版イトーヨーカドー的なスーパーマーケットのKmartがシカゴのHip Hopダンスクルー“Stick and Move”のメンバーMonternez “Monty” Rezellを迎え、ビジュアル的にとてもレベルの高いコマーシャルを制作しました。その企画とは“8時間以内で最も多く衣装チェンジをした者”に贈られるギネス記録への挑戦。実際にKmartで売られている150ものコスチュームに着替え、Rezellの挑戦は見事成功!ギネスの条件として1.Rezellの着替えは補助なしで行う2.一つの衣装を最低でも5秒間は着たまま3.コスチュームは最低でも3ピースからなる衣装でなければならない等のルールが課せられました。

アメリカの人気ダンスバトル番組“America’s Got Talent”にも出場経験のあるRezellは記録を目指し楽々とダンスを披露し、次から次へと衣装を変えました。彼が着た衣装はステイパフ・マシュマロマン、白雪姫、バナナ、おおかみ人間、魔法使い、大ヒットホラー映画“スクリーム”のクラシック衣装などなど。

コマーシャルは主にRezellのダンス技術とKmartで売られている3000以上のコスチュームに焦点をあてたようで、実際コマーシャル内で見られる唯一のKmart関連のものは衣装以外ではRezellの横に置かれているKmartのショッピングバッグと最後に出てくるロゴくらいです。

広告代理店Draftfcbによって作られたこの90秒コマーシャルはシカゴのAddisonとKimballにあるKmartの駐車場に作られたセットで撮影され、イベントには一般市民も招待されました。撮影ではRezellの全ての動きを捉えるため、 48台もの一眼レフを使用し、ビッグフリーズカメラシステムが使われました。このシステムは全てのカメラを一つのシステムに統合し、全てのカメラ、レンズ、画像データ、ネットワークインターフェースのサポートを可能にする画期的なシステムです。これにより、コマーシャル内で見られるような、360度回転しながらのフリーズフレームやカーブなどのエフェクトを作ることが出来るのです。

それにしても、この企画は観客を招待するなど、非常に巧みな広告戦略であるように感じました。偶然イベントに居合わせた人がKmartの商品を使ったおもしろいものを見た!っていうだけでもこの企画は成功であると言えるでしょう。

それに何と言ったって….新しいギネス記録が生まれる瞬間は誰でも興味ありますよね?

ビッグフリーズカメラシステムの説明はこちらから
http://www.bigfreeze.com/

このコマーシャルの制作スタッフとイベントに携わった方々は以下の通りです:

Post-production: Inside Job
Editor: Ben Flaherty
Director, Motion Design: Jon Gallo
Production: Fountain Studio
Director: Tony Gaddis
Director of Photography: Andrew Cutraro
Camera: Big Freeze
Song: “Like Wolves”
Dancer: Monternez “Monty” Rezell

Written by Tony