2017年カンヌ受賞作品予想 第4弾!アニメーション編
初めまして!
4月よりグローバルプロダクションチームに配属されました、
小山田将大(オヤマダマサヒロ)と申します!!
よろしくお願い致します!!
Cannes Lions受賞作品予想第4弾!
ということで、今回は珠玉の「アニメーション」作品を紹介していきます!
Chipotle: A Love Story
監督:Saschka Unseld
プロダクション:Stink
アメリカのファストフードチェーンChipotle Mexican Grillの広告。
Chipotleは過去にも何度かアニメーション広告を発表しており、カンヌライオンズを含め数々の賞を受賞した実績があります。
本作では、競争に目を奪われた男女が遂には自らの会社の経営に手が負えなくなり、食品製造の裏側のとんでもない実態が明らかになります。
問題発覚後、その反省として二人三脚で再出発する男女の姿を描くことで、Chipotleが提供する食品は新鮮かつ安全であることを、反面教師的に伝えています。
新たにアレンジされたBackstreet Boysの名曲”I Want It That Way”が沁みますね〜
Gatorade: The Boy Who Learned to Fly
監督:Jake Wyatt, Limbert Fabian
プロダクション:Moonbot Studios
夏季オリンピック3大会連続金メダルを獲得した伝説のスプリンター、ウサイン・ボルトの半生を描いたショートフィルム。幼い頃からその脚力を活かして周囲を魅了してきたボルト。その反面、常に絶対勝利が期待され、大きなプレッシャーとして彼を襲う。苦悩するボルトは母の言葉に救われ、走ることへの喜び、人類最速の男としての運命を受け入れる。
観客の魔の手に飲み込まれる描写(個人的にとてもお気に入り)や雲の上を颯爽と駆け抜ける描写は、全編3DCGアニメーションだからこそ為し得た技だと言えるでしょう!
Samsung: Ostrich
監督:Matthijis Van Heijningen
プロダクション:MJZ
ダチョウが空を飛ぶ!?
そう、そんなことも可能。
サムスンならね。(あれ、どこかで聞いたことあるような…)
VRを身につけたダチョウが空に憧れ、必死で飛ぼうと奮闘する姿がなんとも愛くるしいですね〜
このダチョウ、本物だと思ったそこのあなた!
実はこれ、全てCGなのです。ハリウッドの一流ポストプロダクションMPCが手がけています。風になびく細かい毛並みとか、とてもリアルですよね。人間の目では識別できないほど、昨今のCG技術はここまで進化しているのですね…脱帽…!
Canal +: The Kitchen
監督:Antoine Bardou-Jacquet
プロダクション:Partizan
とあるレストランの厨房。
卵を割ると、中から獰猛な恐竜が…!
SF映画に出てきそうな近未来の崩壊都市のプレート…!
缶詰からスプーンで掬い出される、憐れなサッカー選手たち…!
厨房の上で繰り広げられる熾烈なカーチェイス…!
こ、これは一体、なんのCMなんだ!?!?
C’est avec les meilleures chaines qu’on fait la meilleure télé
(最高のテレビは、最高の番組で出来ている)
タグラインとともに浮かび上がる数々の番組ロゴ。
そう、実はこれフランスのケーブルテレビ局のCMだったのです!
テレビ局を厨房に見立て、様々な食材・調味料を使って番組を「調理」していく。
目を惹くCGや合成を多用することで、面白い番組がいかにして作られていくのか、その過程が独特の視点から描かれています。
これぞまさに「夢の生産工場」!見事な演出ですね!
こんな厨房で働いてみたい〜笑
以上、「アニメーション」特集でした!
お気に入りの作品は見つかりましたでしょうか?
第5弾もぜひご期待ください!!