カンヌまでいよいよ1週間を切りました。
今日は受賞作品予想第三弾ということで、今年の受賞候補になりそうなコメディー作品を取り上げます!

クライアント: John Lewis
タイトル: “Buster the Boxer”
プロダクション: Blink Production
監督: Dougal Wilson

クリスマス当日に娘にサプライズでプレゼントしようと両親が購入したトランポリン。
しかし、前夜にそのトランポリンで遊ぶ野生の動物達の様子を部屋の中から羨ましそうに見ていた犬は、朝娘が外のトランポリンに気づき始めてのジャンプを披露する前に先にジャンプをしてしまう。
そこでコピー”Gifts that everyone will love(皆が喜ぶプレゼントを)”
John LewisのクリスマスCMとなるとどうしても期待してしまいますが、個人的にはあまりピンと来ませんでした!
ただやはりJohn Lewisの広告の注目度は高く、このCMは今まで最もシェアされたクリスマス広告のトップ5にランクインしています。
ちなみにこの演出を手掛けたDougal Wilsonは予想第一弾で紹介した、Channel 4の We’re The Superhumansの監督でもあります!

クライアント: Johnsonville
タイトル: “Made the Johnsonville way”
プロダクション: Arts&Sciences
監督: Adam&Dave

Johnsonvilleというソーセージの会社で働く従業員をインタビューし、その従業員が思いついた奇抜なCM企画を実際にやっちゃおうという面白い企画。アイディアが斬新すぎて笑えるのと、コンテの絵とかも海外タッチで面白いですね!
一例を紹介:
”うーん、俺が考えたJohnsonvilleのCMはまずカーチェイスから始まるんだ。バイクもいて、スポーツカーもいて、普通の車もいて、おばちゃんたちがスクーターに乗ってるんだ。そこには報道レポーターもいて、下にはbreaking storyっていうテロップも入っている。彼らが何を追いかけているかっていうとJohnsonvilleのグリル付きトラックだったんだ。それに気づいたトラックの運転手はトラックを止める。うーんどう終わらせればいいかわからないけど、多分みんなでソーセージを食べるか、爆発とかもあってもいいかもな。”

実際にできた映像がこちら:

わけわからなすぎですが、めちゃくちゃすぎて笑えてきます!

クライアント: McDonald’s
タイトル: “American Summer”
監督: Ben Gregor
プロダクション: Moonwalk Films

音楽含めまるでジョーズのワンシーンかのような映像で始まるこのCM。
カットが変わり、女性が主演の役者にインタビューをしているシーンへ。
インタビュアー:”どうやったらあんなに自然な演技ができるんですか?”
主役:”シンプルだよ。ちょっとの努力とあとは才能だね。”
と答えるが、彼が情熱を込めて演技ができる本当の理由はハンバーガーがだったというオチのコメディCM。何回も見るとつらくなってきますが、1回目はジワリます。

クライアント: Mr. Clean
タイトル: “Cleaner of your dreams”
監督: Martin Werner
プロダクション: Partners Film

突如家の中に現れたMr.Clean。Magic eraserという商品を使って、家中をピカピカにしてしまう姿に惚れてしまう人妻。しかし、Saraと呼ばれ、ふと我に帰るとMr. Cleanがいつも通りの旦那に変わってしまう。ここで一瞬の一目惚れは終わりかーーーと思いきや最後はキスをして終わり、そこでコピーへ”YOU GOTTA LOVE A MAN WHO CLEANS(掃除する男性を愛しましょう)”
CGのクオリティーも素晴らしいですが、何よりMr.CleanのマッチョさとタイトなTシャツが最高です!


クライアント: Old Spice
タイトル: ”Five Year Plan”
監督: Steve Ayson
プロダクション: MJZ

採用面接の最中にオールドスパイスの匂いを嗅ぐ受験者。
面接官:”あなたの今後5年のプランを教えてください”
受験者:”いくつか変化が起きます。合併や買収は減り、慈善寄付が増えていくでしょう”
このような真面目なやり取りをしていると、突如受験者と面接官の首がまるでカメのようにどんどん下に引っ込んでいく・・・。次第には地面まで下がっていき、面接官と受験者の顔が交換されてしまい、受験者だった男がボスの立場に変わっているというストーリー。最後に面接の終わりをほのめかす際にSounds likeではなく、smells like we are done hereという終わり方も秀逸です。

以上コメディーでした。
ブログ内に書いてある監督名をクリックすると監督のリールに飛び、他の作品も見れるのでぜひチェックしてみてください!

それでは第四弾をお楽しみにー!