あっという間にカンヌ2016も最終日になりました。
フィルム・フィルムクラフトの前に、今年から新しく出来たカテゴリー”Entertainment Lions”と”Entertainment Lions for Music”のグランプリの発表!

まずはこの部門の説明をさくっと。
Entertainment部門:
メディアのプラットフォームがどんどん増えていき、今までの伝統的な30秒のCMを作るだけではダメで、視聴者も何か新しい形で楽しませてくれるエンターテイメントを期待している。そんな新しい形でエンターテインしてくれるものに与えられるのがこの賞。
審査員曰く、ただentertaining(楽しませる)するだけではダメで、クライアントに実際に結果を供給しつつ、entertainmentである作品がこの賞を受賞すると。

Entertainmentミュージック部門:
音楽のみだけをしっかり評価するアワードが今まではなかったということで今年から作られたのがこのEntertainmentミュージック賞。
音楽を作ったアーティストやコンポーザーとクライアントのつながりを生み出し祝福します。

では、グランプリの発表です!
まずはEntertainment部門:

タイトル:The Displaced”
クライアント:The New York Times
広告会社:VRSE.works, Los Angeles

MOBILEに続き2つめのグランプリ!
おめでとうございます!
詳しい内容は前回のMOBILEの記事に書いてあるため省略。→MOBILEの記事はこちららから
新しい形のエンターテインメントという意味では妥当な受賞かと思いました。

では続いて、エンターテインメント音楽部門の発表!
なんとグランプリが2つという結果になりました。
審査長曰く、ミュージックビデオはブランドキャンペーンに比べて少し自由度が高いということで、ミュージックビデオとブランディングビデオから一つずつグランプリが選ばれました。

では一つ目。
Use of original composition for brand / campaignカテゴリー

タイトル:”Home for Christmas”
クライアント:Edeka Zentrale & co.
広告会社:Jung Von Matt, Hamburg

ドイツのスーパーマーケットチェーンEdekaのキャンペーンがオリジナル楽曲でグランプリを受賞しました!
いつからかクリスマスに親戚で集まることも無くなり、一人でクリスマスを過ごす年が増えたおじいちゃん。
そんな親戚達をまたクリスマスの日に集結させるために、彼はウソをついて自分が死んだことにして葬式の招待状を送ります。
そして、葬儀に集まった親戚がおじいちゃんの家のドアを開けると・・・・・なんと部屋の奥から死んでいるはずのおじいちゃんが!!
「こんなことでもしないともう集まらないだろう?」というおじいちゃんの言葉に感極まる親族達。
でも実際こんなウソを疲れたら笑い事じゃすまないよなー。
このオリジナル楽曲を手がけたのはドイツ在住のFlorian Lakenmacher氏(BEATSUCHT)。

そして最後に、
Excellence in Music Videoカテゴリー

タイトル:”formation”
アーティスト:Beyonce
制作会社:Prettybird, Culver city USA

リアーナの”We Found Love”でグラミー賞を受賞しているMelina Matsoukasがディレクションに関わっているものの、ビヨンセ自らが演出を手がけたとされるこのミュージックビデオが2つ目のグランプリに選ばれました。DPはレディー・ガガやDrake等のミュージックビデオを始め、広告、映画など幅広く活躍しているMalik Sayeedが担当。
音楽もそうですが映像もとても美しくパワフルですね!

今年初めてだったので探り探りでの審査だったかと思いますが、今年賞をとったものが今後この部門における評価の基準になるんですね!

次はIntegratedとチタニウム、そしていよいよ待ちに待ったフィルム・フィルムクラフト部門の発表です!
お楽しみにー!!