こんな日焼けの状態じゃ日本帰れない、どうも吉川です。
いよいよ最終日となったカンヌ。ラスト・パーティで皆さんが悪酔いするワインを飲んでいる中、僕は部屋に残りラストとなった受賞者たちを発表していきたいと思います。

それではまずフィルムクラフトから!

【フィルムクラフト部門】

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このカテゴリーでは映像の作り手の技術に注目しています。
ではグランプリを獲得したのは!

タイトル:MONTY’S CHRISTMAS
クライアント:JOHN LEWIS
代理店:DDB LONDON
監督:DOUGAL WILSON
プロダクション:BLINK LONDON

JOHN LEWISのクリスマスシーズンに流れるCMは定番になってきていて、こちらは去年流れたもの。DOUGAL WILSONはカンヌ見ないことがなくなりましたね。
審査員曰く、フィルムクラフトといって、クラフトの部分だけよくてもダメ。
心に響くSOULのある作品である必要があり、この作品は審査員みんなのハートに響いた、とか。

そしてこのカテゴリーでは弊社が関わらせていただいた作品がめでたくゴールド2つ受賞!!

アワード:ゴールド2つ
タイトル:3秒クッキング 爆速エビフライ篇、爆速餃子篇
クライアント:Ntt Docomo
代理店:Tokyu Agency, Ntt Advertising
プロダクション:AOI Pro.

そして受賞したサブカテゴリーは「ACHIEVEMENT IN PRODUCTION」という、ざっくりいうと総合的に制作工程を評価するサブカテゴリーです。手前味噌ではありますが、なかなかプロダクションとしては誇れる受賞です!!フランスの料理飽きたので3秒と言わず、今すぐエビフライ食べたい。

続いて、フィルム部門。

【フィルム部門】

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まず、フィルム部門のTV&CINEMA FILMでグランプリを受賞したのは、

35枚の歴史的な写真を映像化したこの作品、もはや文句なしですね。審査員曰く、最初の投票で22人中19人の審査員がこれをグランプリに選んだそうです。

ライカはスタジオの中にしかなかったカメラを外の世界にはじめて持ちだしました。
ライカで撮影されなかった歴史的な写真も、ライカがあったからこそ撮影された、と言ってます。

そしてフィルム部門のVIRAL FILMでグランプリを受賞したのは、

タイトル:UNSKIPPABLE, FAMILY
クライアント:GEICO
代理店:THE MARTIN AGENCY
監督:TERI TIMELY
プロダクション:PARK PICTURES

YOUTUBEで5秒後にスキップするプリロールコマーシャルありますよね。あれをうまく利用したCMがこのGEICOのUNSKIPPABLE。
5秒以内にCMは実質終わっていてそれ以降はがんばって静止してる画。「このGEICOのCMは飛ばせないよ、もう終わってるからね!」というNA。

視聴者に無理やり見てもらおうしないことで逆に見たくなってしまう。CMのルールを覆す作品だ、とのこと。
出てくるどうしてもイラッとしてしまうことの多いプリロールコマーシャルを見たくなるようにしたこのフィルムの力はすごいし、うまくメディアが使われているってことです。

そして日本の作品では、これまた「3秒クッキング 爆速エビフライ篇、爆速餃子篇」の2つがシルバーを受賞!!あざす!!