ぞくそく紹介していきます!

TITLE: Unskippable
CLIENT: Geico
AGENCY:The Martin Agency, Richmond, Va.
PRODUCTION:Park Pictures
DIRECTOR:Terri Timely

アメリカの保険会社、GeicoのとてもクレバーなTrue View広告、“Unskippable(スキップ不可)”。
YouTubeで動画を見るときに時々出てくる広告。視聴マストな5秒が過ぎれば、広告をスキップすることがほとんどなのではないでしょうか。通常の広告をそのまま流したのでは、肝心なメッセージが流れるまでにはとうにスキップされてしまいます。それに対して、スキップ出来ないうちに言いたいことを言ってしまおうと至極シンプルなアプローチで作ったのがこちら。スキップボタンを押そうとするころには、“Geicoで節約”が頭に入っているというものです。全部で4パターンありますが、どれもシュールでコミカルで、むしろスキップせずにそのまま見続けたいと思わせているのが凄いところ。特に“Family”の、わんこのマイペースっぷりといったら、目が離せません!

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TITLE: Band of Brands
CLIENT: Newcastle Brown Ale, Heineken USA
AGENCY:Droga5, New York
PRODUCTION:Caviar Content
DIRECTOR:Ruben Fleischer

New Castleが昨年“If We Made It”でネタにしていたように、スーパーボールCMを制作/放送するには、とてつもない費用が掛かります。New Castleだけではとてもカバーしきれない費用を、CMでちらりと触れることを条件に他ブランドから出資を募ることで作ったのが“Band of Brands”です。参加したのは、全部で37社!これによって、普段ならスーパーボール中にCMを流すなんてとても考えられないようなブランドも名前を出すことに成功したのです(歯医者さんも!)。
CMでは、新居に移ったばかりのカップルが、これらブランドの商品/サービスを矢継ぎ早に、さり気なく(?)紹介していきます。

女:新居祝いしましょ。
男:おう、New Castle Brown Aleだね。Match(婚活サービス)で出会って、1年後にこうやって一緒に暮らすなんて信じられないね。
女:この床、好きよ。
男:それ、Armstrong Flooring のだよ。

といった具合です。時間が無くなってゆくにつれて、ブランドが入れ乱れてゆく様子も楽いものになっています。新しいスーパーボールCMの形を見せた、アイデアの光る1本です。

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TITLE: I WILL WHAT I WANT -Gisele Bündchen
CLIENT: Under Armour
AGENCY:Droga5, New York
PRODUCTION:Smuggler
DIRECTOR:Jaron Albertin

スポーツブランド、Under Armor が展開していた“I Will What I Want(自分の望むようにする)” キャンペーン。世界的なスーパーモデルのGisele Bundchenがトレーニングしている様子を追います。
Under Armorがジゼルをイメージキャラクターとして迎えたときに、ソーシャルメディア上で発せられた彼女に対するコメントが、背景の壁にプロジェクションされます。歓迎と批判が入り混じったコメントにはこうあります“彼女は女神”、“母であり、インスピレーション”、“モデル業に集中なさい、かわいこちゃん”、“彼女は偽者”と。辛辣なコメントを振り払うかのように一心不乱にサンドバッグを叩く彼女。周囲の雑音に惑わされることなく、ただ自分の信じるように行動することの大切さを説いています。
“I Will What I Want”キャンペーンでは、この他にもバレリーナのMisty CopelandをフィーチャーしたCMも展開。今ではソリストとして活躍する彼女が、かつてバレエを始めた年齢の遅さと体型を理由にバレエ団入団を断られたときの不合格通知をナレーションをバックに踊るものとなっており、こちらでも周囲の批判には耳を向けずに信念を貫くことで道が開けると訴えています。

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Honda Dream Run from altvfx on Vimeo.

TITLE: Dream Run
CLIENT: Honda
AGENCY:Leo Burnett (Australia)
PRODUCTION:Good Oil Films
DIRECTOR:Nathan Price

VFXが素晴らしいこちらはFILM CRAFTのビジュアルエフェクトで何か取るのではないでしょうか。
主人公ブライアンが“Lucid Dreaming(明晰夢)”を読んでいると、突然周りで不思議な現象が起こり始め…そしてなぜか皆が“ブライアン、起きろ”と追いかけてきます。突然現れた車に乗り、言葉をしゃべる愛犬と共に逃げるブライアン。夢から覚めたと思ったら、愛犬はどうしてか言葉をしゃべり続け、夢は続いているというもの。“あなたの夢の場所が何処であろうとも”お供するSUV。

VFX前後が見られるBefore and After映像も是非。

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TITLE: Sensory Overload
CLIENT: National Autistic Society
AGENCY:The News, London
PRODUCTION:Kate Taylor
DIRECTOR:Steve Cope

The National Autistic Societyが自閉症者への理解を深めてもらう為に制作したCM。
自閉症を抱える人は、感覚が繊細であるゆえ、日常生活の音が実際よりも大きく聞こえてしまうということです。目が回るくらいに心地悪く大きく響く音によって、自閉症者が日々感じている世界を再現しました。サウンドデザイナーを企画段階から迎えて進められたこちらのプロジェクトですが、綺麗なものではなく、人を不快にさせるような音を目指したとのこと。FILM CRAFTサウンドデザインでの入賞が期待されます。

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TITLE: 100
CLIENT: Leica Gallery São Paulo
AGENCY: F/Nazca Saatchi & Saatchi
PRODUCTION:Stink
DIRECTOR:Jones+Tino

最後は、写真好きにはたまらないのではないでしょうか。ライカ誕生100年を記念したCM。
“硫黄島の星条旗 (Joe Rosenthal)”、 “ベトコンゲリラの処刑(Eddie Adams )”、“無名の反逆者(Jeff Widener)”、“崩れ落ちる兵士(Robert Capa)”など、歴史に残る写真35枚を再現したとても美しく印象的な映像になっています。本物の写真と見比べてみるのもまた面白いのではないでしょうか。

ここでフィーチャーされている写真が全てライカで撮られた訳ではありません。でも、ライカがあったからこそ、人はスタジオを飛び出し、外でリアルな世界を切り取れるようになったのだと詠います。
‘we didn’t invent photography, but we invented photography.(わたし達がフォトグラフィーを生んだわけではありません。でもわたし達が真のフォトグラフィーを生んだのです)’と自信に満ち溢れた言葉で締めくくられます。