今年から、Spikesに新しく仲間入りしたカテゴリ、Innovation。
Innovationとはよく聞く言葉だけども、いまいちわからん…という人はいませんか。

この部門の審査委員長を務めるFINCHのDirector of Applied Technology であるEmad Tahtouh氏が解説してくれました。

emad

“Innovationという言葉は誤解、誤用されているようです。Invention(発明)と混同されているようですが、私からすると、これらは別物です。新しい商品、サービス、システムを開発するInventionとは違って、Innovationとは、既にあるアイデアを改良することなのです。
審査は常に難しいものですが、わたしが重視しているのが、どれだけデジタルワールドとリアルワールドをつなぐ橋として機能したかという点です。最も興味深く、また成功しているキャンペーンとは、FacebookやTwitter、Google Mapsなどポピュラーなデジタルプラットフォームを使い、それらをリアルワールドに繋げたのだと思っています。
良くも悪くも、私達の審査したものは次に来るもののクオリティに影響すると思っています。だからこそ、真剣に審査をしているのです。
Innovationは、“world-firsts(世界初の)”、”game changers(変革をもたらすもの)”とは同意語ではありません。望む結果を出すのに必要なだけ複雑であれば十分なのです。
Innovationが、“Traditional Advertising (従来の広告)”に統合されつつありますが、まだ課題はあります。数年前まで、Innovationとは、追加、補足するものとして捉えられていました。けれども、今ではそれを最初から考えなければなりませんし、またそれがキャンペーンのフォーカスとなることさえあります。
近頃は、クリエイティブチームとテクノロジーチームが隣り合ってアイデアを出し合うことも多くなりました。将来的には、これらのチームの区別がなくなり、ひとつのチームで双方の要素を持つというのが理想です。“
http://www.campaignindia.in/Article/390475,spikes-asia-2014-new-ways-of-thinking.aspx

Innovationの良い例として上げていたのが、先日のカンヌでもグランプリを受賞したBritish Airways “The Magic of Flying”と、Tourism Victoriaの”Remote Control Tourist”でした。

British Airways “The Magic of Flying”

Tourism Victoria ”Remote Control Tourist”

他の部門に先駆けて、既にショートリストも発表されています。
63のエントリーがあったうち、10作品が残っています。
ココでチェック!

実は、このカテゴリの審査の様子を生で見ることが出来るのです!
Spikes参加者は誰でも見学できます。審査員達がジャッジしているところを直接見られる貴重な機会ですので、是非とも足を運びたいところですね。

24日の11:30-16:00、Tech Talk Auditoriumにて行われます。