Cannes Lions Festivalには直接関係無いものの、Cannesで最もビッグで、そして権威あるイベントといえば、YOUNG DIRECTOR AWARD。

YDAは、唯一新人ディレクターに特化したアワードです。“Young”とタイトルにはありますが、必ずしも“若い”監督を取り上げる為のものではありません。彼らのルールによると、新人とは、プロになってから3年以内のディレクターのことをいいます。ということは、50代になってから演出を始めたとしても、エントリーする資格があるということです!!エントリー作品は、カテゴリにつき、最初の4作品目まで認められることになっています。2013年1月1日~2014年4月14日の間に制作された必要があります。

アワードは、6つの地域に分けられます:ヨーロッパ、北アメリカ、ラテンアメリカ、アジアパシフィック、アフリカそして中東です。

9つあるカテゴリは以下の通り :
– Animation
– Broadcast
– Charity
– Film School
– Music Video
– Short Film
– Test commercial
– Video Art
– Webfilm

私は、Saatchi and Saatchi New Directors Showcaseよりも、YDAで受賞した監督の作品の方が好きです!!
YDA ウィナーは全てここでご覧になれます:
http://youngdirectoraward.com/last-edition/winners-2014/

いくつかお気に入りを紹介します!

Conor Byrneによる “FOUR EYES”は北アメリカ・ショートフィルム・カテゴリで1位となりました。彼の作品は、若き日のWes Andersonを思い起こさせます!

Foureyes- 10歳の男の子が、新しいメガネを掛けると、騒々しい思春期の世界に入り込んでしまいます。

もちろん、日本にいる方なら誰しもアジアパイフィックの受賞者が誰なのか気になりますよね。

それでは、日本在住のディレクターのショートフィルムを2本。

Tomoichiro Setsuda が演出した”The Man”が1位を受賞。ADFEST 2014で、SHORT FILMS BY THE FABULOUS FOURに入っていた作品です。

2位になったのは、Mackenzie Sheppardの”Oba-Chan”。とても美しい映像に、個人的にもとても共感してしまうようなストーリー。田舎に住む、主人の両親を思い出してしまうのです!

Charity Europeカテゴリで1位を獲得したのは、Ed Morrisによる、ネットいじめを取り上げた “Don’t Retaliate”。これを見たら、きっと息も止まり、悲しみでいっぱいになってしまうでしょう。

大賞を獲得したのは、Kibwe Tavares によるショートフィルム“Jonah”。ヨーロッパショートフィルムカテゴリで1位になっただけでなく、審査印象と観客賞も受賞しました。とってもクレバーに作られています!!

ここではいくつかセレクトしただけですが、実のところどのフィルムもとっても素晴らしいのです!!今週末にでも、ぜひ全部見てみてください!!
http://youngdirectoraward.com/last-edition/winners-2014/

Enjoy!