[カンヌ2014] Winnerは、家族の愛を取り扱ったエモーショナルな作品でした!!
急げば、Cannes Lionsで受賞した作品をこちらのウェブサイトhttp://www.canneslions.comでチェックできます!通常は少なくとも数週間は公開されているのですが、気付いたときにはブロックされていることもあります。だから、急いで!!
もし今年のCannes Lionsフィルム部門のウィナーに根本的に共通していたテーマがあったとすれば、それは家族、とくに親子の関係を描いた、エモーショナルなストーリーだったのではと思います!まだご覧になってないCMもあるのではと思ったので、紹介させていただきます。もしあなた自身が親なのであれば、きっとティシュの箱が必要になるでしょう!!各ディレクターのショーリールもリンクしていますので、彼らのその他の作品も是非見てみてください。
**GOLD**
INTERNATIONAL DAY OF PEOPLE WITH DISABILITIES “THE 1000 MILES OF LUCA” (Argentina)
The 1000 miles of Luca from TBWA Buenos Aires on Vimeo.
簡単に説明すると:
ダウン症の息子を持つ父のパブロが、INTERNATIONAL DAY OF PEOPLE WITH DISABILITIES(世界障害者の日)に合わせたキャンペーンの為に、フィクションの広告に代わって、彼ら自身にまつわる愛と楽しみについて語ります。広告ではなく、彼自身と、息子のルカが出演する短いロードムービーを制作することにしたのです。撮影のために、2人は伝統的なクラシックカーのレースThe 1000 Miles Sport of Patagoniaに参加し、アルゼンチンパタゴニアの美しい道を走り抜けていきます。このドキュメンタリースタイルのフィルムの中で、パブロはとても正直に、ルカが生まれた時のリアクションについて、そして自分の考えが次第に変わっていったことについて語っています。少しずつ、2人にとって、家族にとって、生活が楽しく面白いものになっていったと言います“ルカが現れて、そしてダウン症が消えたんだ”。
PRIMO BUENOS AIRES のMARTIN KALINAが演出。
http://www.primobuenosaires.tv/v2/directors.php?director=30
またもアルゼンチンからのお気に入り Coca Cola LIFE “Parents”
説明:
大変な思いをしながら子を育てるカップル。でもまた子供が出来たときには、喜んで再びその苦労をしようと決心します。
BLUEのPUCHO MENTASTIが演出
http://www.blueproductora.com/director-pucho-commercials.html
もちろんこの悪名高き OLD SPICE “Mom Song”は既に見ていますよね。
でもまだご覧になっていないかもしれないバージョンが2本
OldSpice “Mom Song – Bowl”
Old Spice “Mom Song – TREE”
MJZのSTEVE AYSON が演出。
http://www.mjz.com/directors/steve-ayson/work/
**SILVER**
THOMSON HOLIDAYS “SIMON THE OGRE” TUI TRAVEL UK AND IRELAND
説明:
仕事が許容範囲を超えてしまったとき、“a bit of an ogre(まるで鬼)”のようだと言われることがあるかもしれません。愛する人たちに対しても、あまり人好きのしない、不機嫌で、せかせかして、無愛想な態度を取るような人になってしまうのです。
でも素敵なホリデーには、そんな状態から回復を促すパワーがあるのです。頭を空っぽにして、体をリラックスさせて、初めて自分自身を取り戻せるのです。
個人的な感想:この鬼のルックス最高!!!
SONNYのFREDRIK BONDが演出
http://www.sonnylondon.com/directors/fredrik-bond
Apple “Misunderstood”
説明:
見る人がエモーショナルに共感できるようなアップルからのホリデーギフト。家族がホリデーで集まったときに起こる愛と、喜び、マジックを描いています。
でも実は、これにはもっと大きな意味があります。家族よりもiPhoneに夢中で、なかなか周りに打ち解けない十代の主人公を通して、より高まる人々のテクノロジー熱が見て取れます。
物語が進むにつれて、このティーンエイジャーの態度に腹を立てるようになるでしょう。でもこれこそが最後のひねりを生むのです。突然のシフトによって、このティーンエイジャーの本来の目的と、テクノロジーが人の生活で果たしうる役割が明かされます。
PARK PICTURESの LANCE ACORD演出。
http://parkpictures.com/lance-acord
P&G “Tough Love”
説明:
“Tough Love”は、我が子が困難に立ち向かう姿を見るのが、母親にとって最も大変なことであるという事実から生まれました。普通であれば、母は子を何とか助ける為にあらゆることをします。けれども、子供が成長し、独立し、そして自由を見つけ出すには、時にはスペースが必要であることも知っています。全ての母が通る道を、更に困難な状況で体現しているのがパラリンピック選手の母たちなのです。
Citroen “Daddy”
説明:
何をするにも、常に身体に子供が3人ぶら下った状態の父親。最後に見えるのは、ワインディングロードを幸せそうにCitroen C4 Picassoで上っていく父親の姿。
3人の子供たちは、バックシートに身体を預け、もう男性の身体にくっついていません。
WANDAのSTEVE ROGERSが演出しています:
http://wanda.net/fr/directors/steve-rogers-116/6
Cablevision “Father” (Mexico)
説明:
こちらのCMでは、息子が生まれたその日から日々努力をしている父親のユーモラスなシーンが続きます。思春期でも支え続け、必要なときには自分の腎臓を分け与えたというのに、インターネットのコネクションが良くなかったばかりに、これまでの努力は帳消しにされ、息子に嫌われてしまうというもの。
THE MAESTROS のRODRIGO VALDÉ 演出。
http://themaestros.tv/#
PROMART HOMECENTER “THE PERFECT DAUGHTER” (PERU)
説明:
悲しげな顔をした少女が部屋のベッドで寝転んでいます。アパートの下にいるボーイフレンドと喧嘩をしたことは明らかで、少年はベルを鳴らすも、応えてもらえません。すると、わたしたちにはわからない何かに気付いた父親が、ワイヤーを繋ぎ始めます。次の日、少年がベルを鳴らすと、ランプが点き、少女の注意を引きます。父親が困惑顔の娘に窓の外を見るように促すと、ボーイフレンドが訪ねてきているのが見えるのです。彼女は父親を抱きしめると手話で感謝を伝えます。
“あなたの家族はパーフェクト。家もそうであるべき”
FAHRENHEIT DDB のRICARDO CHADWICKが演出。Chadwickは、本作のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターでもあるようです!
そして HBO GO campaign!!! WOW WEE! 台詞がパーフェクトなだけでなく、家族のキャスティングも素晴らしい!!
HBO GO – Awkward Family Viewing – Unconditional Love from SS+K on Vimeo.
説明:
HBOとは、ケーブルテレビ会社で、セックス、ドラッグ、コメディ、バイオレンスが盛り沢山の番組を提供しています。このような番組を見ているときに、親が近くにいると変な気分になりますよね。6作品からなるこちらのキャンペーンは、おかしなエピソードでもって、HBO GOを使えば親から離れたところでiPadやスマートデバイスを使いながら好きな番組を見られると表現しています。
こちらの作品“Unconditional Love”ではレズビアンのシーンを見ている母娘が登場。どうも母親は、娘にもレズビアンになって欲しいようです。面白すぎ! 全部見たほうがいいです!
O Postive Films のDavid Shaneが演出。
http://opositivefilms.com/directors/david-shane/
**BRONZE**
Comfort – The Day I Visited My Son. (Singapore) WARNING: TISSUE ALERT!!
母親になると、何処を向こうとも、“正しい”を思われる意見、チョイス、そしてスタイルで溢れています。パーフェクトな母を求められるプレッシャーは相当なものです。Comfortは、そんな母親たちに、結局は彼女達が愛する者のためにすることこそが大事なのだと思い出させようとします。注ぐ愛情の方が、完璧に母親の役割をこなすことよりもよっぽど大事なのだと。
説明:
母親たちは、良い“ママ”であるよう、大きなプレッシャーにさらされています。完璧である必要はないと安心させる為に、2人のリアルな母親に関してフィルムを作りました。
宇宙飛行士と、受刑者の母親です。彼女達が息子に会いに行くときの感情が捉えられています。けれども、2人がどの息子の母親なのかは結局最後まで視聴者にはわかりません。状況がどう違おうとも、母の愛情には変わりないということを、デモンストレーションしているのです。
COLLIDER AUSTRALIA のDAMON CAMERONが演出。
http://damoncameron.com
LINE “Closer” (Thailand)
説明:
職員室で、父親が娘の様子について話しています。先生は、母親をなくしてから、自分の世界に引きこもるようになってしまった女の子を心配しています。先生は父親に、この辛い時期、娘の近くにいるようアドバイスします。
2階の自分の部屋では、女の子が母親の写真を見つめています。その下の階では、父親も全く同じことをしています。女の子が泣いていると、LINEに何か届いたことを伝えるお知らせ音が鳴ります。母親からのメッセージがスクリーンに現れるのです。
Jello “Comb Over”
Jell-O Combover from Noah Will on Vimeo.
説明:
Comb Overでは、小さな男の子が父親に、なぜJELL-Oプディングが好きなのか尋ねます。その回答によって、息子は父親としての1日がどんなものなのかを体験します。髪の毛が無くなってしまうことから、意地悪なボスに自信喪失させられる話を聞くうち、男の子は、なぜ父親がこんなにもJELL-Oプディングを愛するのか、その理由を知るのです。
SMITH/JONES FILMS のULF JOHANSSON 演出。
http://smithandjonesfilms.net
SAINSBURY’S SUPERMARKETS “CHRISTMAS IN A DAY”
説明:
Christmas In a Dayは、2012年のクリスマスでの皆の様子が見られるドキュメントです。Kevin Macdonaldが演出、そしてScott Free ProductionsとRidley Scott Associatesによってプロデュースされたこちらの作品では、1年のカレンダーの中で、国中の人が最も日常から離れるひとときを描いています。Sainsburyによって実現したこちらの作品は、Life In A Dayに触発されたもので、イギリスが実際にはどのようにクリスマスを祝っているのかを知る為の実験的なものでした。
WORLD DOWN SYNDROME DAY “DEAR FUTURE MOM”
説明:
2014年2月9日、CoorDownは未来のママよりメールを受け取りました。“ダウン症の子が生まれてくる予定です。怖いのです。わたしの子はどんな人生を歩むことになるのかしら?”世界ダウン症の日に、CoorDownはこのフィルムでもって回答しました。未来のママに向けて、15人のダウン症の人々が心温まるメッセージを送っています。
Luca Lucini演出。
http://filmmaster.com/en/productions/directors/luca-lucini
そして本日は、この1年で一番好きだった1本で締めくくろうと思います!母親として、唯一わたしに出来るのは子供を立ち直らすことだけ!!
P&G “PICK THEM BACK UP”
説明:
スキー選手、アイススケーター、スノーボーダー、ホッケー選手という4人のアスリートが始めての一歩(あまり上手じゃないでないですが)から、オリンピックデビューを飾るまでの道のりを描きます。でもこのストーリーは、アスリートを取り上げたものではないのです。P&Gはいつも、子供がトライし続ける為に、バックアップし、励ましている母親たちに対して感謝を表しています。小さな事柄に対するエモーショナルなサポートが、人生のより大きな瞬間へと導くのです。
PARK PICTURES のLANCE ACORD が演出しました:
http://parkpictures.com/lance-acord
Enjoy!!!