[SXSW ECO 2013] ビジョンを持つ事の大切さ
こんにちは。グループ経営戦略部の曽我です。
さて、今回のSXSW ECOのレポートは、数あるセミナーの中から
Zipcar/BuzzcarのCEOである女性実業家「Robin Chase」の
キーノートをご紹介します。僕この方、本当に大好きなんです。
Zipcar
10年以上前から存在する、海外で有名なカーシェアリングサービス。
http://www.youtube.com/watch?v=ONPj2liqdmo&feature=youtu.be
Buzzcar
車を使っていない時間に、使いたいユーザーに貸す事ができるサービス。
Zipcarは、会社がクルマを購入して顧客同士がシェアする
というビジネスモデルでしたが、
その後彼女が拠点を変えて立ち上げたBuzzcarは、
「自分のクルマ貸します」というオーナーの車と、
「車を借りたい!」というユーザーを繋ぐプラットフォームに進化しました。
彼女は自らのこのモデルを「ピア(仲間)モデル」という概念として掲げ、
これを社会課題解決のための一つのビジネスモデル/フレームワークとなると
強く語りました。ピアの概念はまた後ほど詳しくご説明します。
気候変動等の社会的問題の大きな課題として、化石燃料の燃焼が挙げられます。
彼女はBuzzcarを作る事で、オーナーの無駄な運転を抑えながら、本当に必要ではない人の新車購入を減らすことに繋がり、その問題の解決に貢献することができたと考えています。
彼女は自分のサービスを使ってくれる人の事を「ピア」と呼びます。
多様性を持ったピアたちが自分たちの作ったプラットフォームでコミュニティとなっていく姿はとてもエキサイティングであり、嬉しいと話していました。
「”ピア”はコンシューマーではなく、コワーカー(同僚)である。」
と、彼女は言います。
Buzzcarのように、”貸したい人”と”借りたい人”の間に入るプラットフォームにおいて、貸したい人も借りたい人も顧客であると同時に同僚です。
その双方の意見を汲み取って最大限に良いプラットフォームを作って行く事が
企業である自分たちの使命であり、このような「Peers Incorporate」なプラットフォームがもっと発展できると彼女は考えてます。
うまくこのユーザー同士のコラボレーションを生み出せる良い場を提供できるかが、企業の最大のミッションになってくるというわけですね。
数十年という年月で作られてきた大企業ホテルと、airbnbやCouchsurfingのような部屋の間借りコミュニティの急成長を比較しながら、この「Peers Incorporate」の可能性を語ってました。
こりゃ可能性感じるわな…..。
脱線しますが、この時はじめてairbnbを使って宿泊したのですが、
すごく快適で沢山面白い知り合いができました。是非オススメですよ〜。
彼女は改めて”持続可能な社会を作るためにすべき3つの事”を語りました。
・使っていないようなもの(余分なもの)を開拓しよう
・強靭なコミュニティを作ろうー怖い未来のために本当にやるべきことをしよう
・参加のためのプラットフォームに着目しようー出来る限り早く育て、
出来る限り大きくしていこう
ラストは彼女がオーディエンスに対して大きく投げかけてセミナーは終了。
「みんな立ってー!ここは同じ目標を持ったコミュニティの仲間よ!
いくわよー!みんな声出してねー!3-2-1”Togheter! We will!”」
と、アントニオ猪木にも負けないパワフルさを見せてくれました。
どんなに大企業に成長してもお金儲けだけに偏らず、
でっかいビジョンを持ち、自分たちのビジネスをデザインすれば、
ブレることなく動いて行ける。
これがビジネスの枠を超えて、社会自体をデザインするムーブメントの
最前線だ!!!持続可能なビジネスモデルってこういう事だよなぁ!!!
とハートを射とられ、会場を後にしました。
本当にかっこよすぎる!!!!
彼女のTEDでのプレゼンテーションは、すごくわかりやすいので、是非見てみてくださいね。