こんにちは。グループ経営戦略部の曽我です。
そこまで肉々しい肉に喜びを感じない(本来の意味の)草食なので、
テキサスでの食事は僕にとって厳しいものでした。朝食、卵と肉しか無い…。

さて、今回から「SXSW ECO」のレポートに入っていきたいと思います。
サスティナビリティに関する技術やデザインソリューションを紹介する
アメリカのオンラインメディア「Future360」とのコラボで行われた
ムービーコンペ「Sustainability Goes Viral」の作品に着目します。

まずは、募集動画をどうぞ!


これからの社会を考えたときに、サスティナビリティを伝えるクリエイティブには、挑発的だったり刺激的だったり、大笑いしたり号泣したり…などなど、感情を揺さぶられ、ついつい人にシェアしたくなってしまうコンテンツがもっと求められています。

そう、「江南スタイル」にも、どんな「ニャンコ」にも負けない“バイラル力”がこのビデオコンペの審査基準です。
ちょっと日本のCSRとかとイメージが正反対な気がしませんか?

今は企業サイトの中に閉じてしまっているCSRプロジェクトの報告なども、
もっともっと積極的にバイラルしていくようなコンテンツとして
作っていければ良いですね。


最優秀バイラル賞「Follow the Frog」

この作品が1番Youtubeでバイラルした優秀作品です。
熱帯雨林を守るためには地球の裏側でこんな危険な目にあわなくても、
「蛙のマークの製品を買えば大丈夫!」というテンポの良い映像。
会場では爆笑するアメリカ人の大声に隠れて、僕も大爆笑してました。
蛙のマークとは、その製品が社会的・経済的・環境的に持続可能な方法で
提供されていることを示す「レインフォレスト・アライアンス」のマーク。
日本でもけっこう導入されてますので、皆さんも是非Follow the Frog!

授賞式では、嬉しがり笑いながら表彰状を受け取った女性が、
「まだこのムーブメントは続いてる。私たちは挑戦し続ける!」と、
すぐに真面目な表情に変わり、力強く語っていたのが印象的でした。


審査員優秀賞「Rachel Beckwith’s Last Wish」

Charity:WaterというアメリカのNPOの動画です。
「自分の誕生日にはプレゼントはいらない。きれいな水を飲めない人たちに
 きれいな水を届けたい」と、大きな願いを持っていた9歳の少女レイチェル。
そんな彼女が交通事故で幼くして亡くなってしまいました。
そのレイチェルの想いに共感をした人から彼女に対して寄付が集まり、
彼女はいない中で実際にアフリカで井戸が整備されました。
今でもこの活動は続いています。

授賞式ではチラホラ泣き出す人もいてしんみり。
これも動画だけでも終わりません。まだ続いている実際の活動です。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。

受賞作はこの2作品でした。


ちょっと前にこういうのよく見たなぁという感じのもありつつ、
受賞はしなかったのですが、ついつい大爆笑してしまったので、
個人的にSymphony of Scienceの作品を紹介させてください。

アル・ゴアのプレゼンテーションをマッシュアップして、
面白可笑しく気候変動を伝えてます。
24 hours of ready

このSymphony of Scienceのシリーズは、
John D. Boswell(melodysheep)のプロジェクト。
研究者をロックスターに!というコンセプトのもと、
とっつきにくい研究者たちの言葉をリミックスすることで、
誰もがついつい見てしまう映像を制作しています。
音楽もすごく良いなぁ。iTunesでも買えるみたいです。

Our Biggest Challenge

The World of the Dinosaurs

うまく他のニュースリソースなども利用して、
プレゼンテーションを更にエモーショナルにわかりやすくする…、
これはすごく良いアイデアですね!!!

授賞式は、隣で観ていた近所から来たという「THE TEXUS」って感じの
デカめのオバちゃんが、僕でも出せないくらいの大声で、オイオイ泣いたり、
笑ったり、忙しそうにしてました。
テキサスの人は大抵デッカイけど落ち着いててフレンドリーで大好きです。


ちなみに、アワードだけではないですが、
会場内には廃材を利用した装飾や緑がたくさんありました!

sxsweco2013_02_0001
いらんコップの中にビー玉詰めて、中に安いランプいれるだけで
こんな可愛いランプがDIYできちゃいます!オシャレな家に住んでたら作りたいなぁ。

sxsweco2013_02_0002
ステージの後ろの壁も可愛いですねー。
最近植物を家の前でたくさん育てだしたのですが、やっぱり癒されますよね。

では、また次回をお楽しみに!