どうしてかって?なぜなら、リアルタイムにデジタルテレビ放送するセミナーとして、ハイネケンが最大の得票を得たからです。
このCMを見たら、なぜハイネケンが最も好かれるブランドの一つであるのか、きっとその理由が分かるでしょう。

ハイネケンの140年もの歴史は偶然の産物ではありません。大胆な歩みと、市場の定義、他社を真似したりせず、また他から異なることを怖れずにいたおかげです。このアプローチによって、ハイネケンというブランドは確立され、世界一知られたビールブランドとなりました。ハイネケン社は、大人に親しまれる商品の販売者であるという責任感を見失うことないまま、常にコンテンツやデジタル面では革新的であり続け、販売方法の点で差別化を試みています。
ハイネケンN.V.の代表取締役であるJean-Francois van Boxmeer氏は、自身の30年近くの就業と、2005年から経営のトップとしている間に体験したことや、挑戦したことについて語ってくれました。彼は、ビールの醸造方法を憶えるところから始めて、179ヶ国でなじみ深いブランドにまで押し上げたのです。最初に輸出した国はフランスでした。彼は、クリエイティビティとは決して委員会で生まれるものではないと思っており、またどんなクリエイティビティにもDNAがあり、それに忠実であり続けることが大切だと信じています。そういう彼は、マーケティングの決断はすべてマーケティング担当者に任せているそうです。

ハイネケン社の西ヨーロッパ販売区域社長および最高マーケティング責任者であるAlexis Nasard氏は、広告宣伝の人間と仲良くすることに決めたと言います。彼は、クリエイティビティとは判断であり、努力にふさわしいクリエイティビティがものになると信じています。彼はクリエーティブ・チームとブランドの間の良い関係が一番大事であり、そしてそれによって最大の利益が生まれると考えています。実際に、あえてクリエーティブリサーチの結果に反発したことがしばしばあったと言います。
最終的には、ハイネケン社とそのクリエーティブ・チームは、物語を話すのではなく、物語を囁くことにするのです。みんなの想像に任すのが一番だという考えからでした。

私が出席した中で一番理路整然とし、関連性の見つけられたセミナーでした。更に、こんな偉人たちと一緒に写真が撮れちゃいました、幸せ!

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左にハイネケンN.V.の代表取締役であるJean-Francois van Boxmeer。右にパネルの司会、およびハイネケンのクリエーティブ勢力の1人Publicis GroupeのMaurice Levy。

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こちらはハイネケン社の西ヨーロッパ販売区域社長および最高マーケティング責任者であるAlexis Nasard。