[カンヌ2012] 〜二日目part.1 セミナーたち〜
どうも、洗濯機の故障で朝から床びしゃびしゃ事件に巻き込まれた吉川です。危うくジュリーがお土産に持ってきた大量のだるまがぬれだるまになるところだった・・・殺されるところだった・・・
さぁ本日カンヌ2日目。今日の気に入ったセミナーを紹介したいと思います!!
JWTの「WORLDMAKERS」
メインスピーカーはなんと中学生にも満たない子供3人。なぜこの少年たちがフランスの熱海ことカンヌに招待されたのでしょうか。そう、やつらはクリエイティブなのだ!!
一人目の子の名前はJordan Cassey。
12歳のJordan君、彼はなんとヨーロッパ最年少のアプリクリエーター!!4歳の頃にはじめてゲームに触れ、9歳にはプログラミングができるようになり、12歳にして自分のアプリを作ってしまったというキテレツもびっくり、ドラえもんも驚愕、しずかちゃんも彼にならお風呂覗かれてもOKよの天才少年である。
いや、ちょっと待てよ、果たして彼は天才なのでしょうか。プログラミングをどうやって学んだか聞くと、Youtubeをみて勉強したそう。
たしかにすごいけど、はなしを聞いているとぶっちゃけ天才ではない印象だった。他のこの年齢の少年たちもやろうと思えばできるような気もする。Youtubeでやり方を勉強して、つくる道具も簡単に手に入ったりするんじゃないの・・・?(いや全然知らないけど)
じゃぁ何が他の少年たちと違うかというと、「やる気」と「根性」。なんて古臭い感じがしますけど、実際そうな気がします。アプリをつくるのもさることながら、自分のアプリを何かの賞に出品したくなったけど、めぼしいものが見当たらなかったから、自分でウェブサイトを作ってそこで宣伝したんです。そしたら世界中のメディアに引っかかってこんな大事になったそうです。うん、やっぱりそこらのガキとはやる気も夢を叶える力も違う。
さらに驚くことに、売上の一部は募金に回しているとか・・・神や・・・この歳でこんなことできますか?自分の鼻くそですら他人にくれてやりたくない年齢ですよ。
気になるゲームの内容は、なんかインベーダーゲーム系ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=B76PwdmPO1U&feature=player_embedded
これをあわせてたしか3つ制作したのかなたしか。
二人目の子の名前はCaine君。若干9歳です。
彼の父は車の部品屋さんなんですが、営業がほぼオンラインに移り変わったことによって、店舗は形上一応存在するだけとなりました。そこでCaineは何をしでかしたかというと、そのがらがらになった店舗の中に空きダンボールを使って自分のアーケードを立てました。これが数カ月前に話題になったムービーです。
なんかわかんないんだけど、泣きそうになった・・・ただの純粋の塊じゃねぇかちくしょう!!!オレもこうなりてぇよ涙!!!
そんなCaineもやはり他の子供とは一味違います。
司会者「お客さんはどれぐらいこなかったの?」
Caine「数ヶ月」
司会者「閉店しようと思ったりした?」
Caine「思わなかった」
司会者「規模を縮小しようと思ったりした?」
Caine「思わなかった」
司会者「どうしようと思った?」
Caine「事業を拡大しようと思った」
さすがです社長!!よっ!!
上のムービーがネットで広がってから彼のアーケードは大盛況らしく、今では何千人も世界中から訪れるとか。5時間待ちなんてこともあるとか。素敵やん。
三人目の子のな前はAdora Svitak。
現在14歳の彼女はなんと7歳の時に初の本、「Flying Fingers」を出版。12歳に最年少でTEDのプレゼンターとなるというかなりインテリジェンスなスメルが漂うリトルガールなんですが、それに負けず見た目も本当に中学生か?と思うようなフェロモンが漂ってました。それともカンヌにきてから男2人で1ベッドルームで生活してるからアンテナが狂ってきただけでしょうか。
これがTEDでの彼女のスピーチです、
この3人の子供に共通するのは“not knowing”が武器になっているということ。失敗や恐怖、世間体、といったものを“知らない”ことで彼らのもつクリエイティビティは押さえ込まれることなく、最大限に放出されたんだと思います。
Adoraの親は逆に最初本の出版を反対したらしいですからね。もっと大人になってからにすればいいじゃないって。そう思うのは大人としては全然間違ってないけど、子供にしたら、なんで、いいじゃん、今すぐやったほったほうが楽しいじゃん。てことになるんでしょうねぇ。
次に軽く紹介したいのはSAWAの「LIGHTS, CAMERA, ACTION, TECHNOLOGY」。
テクノロジーはテクノロジーでも3Dが中心でした。
部屋に入る前に、“犬に募金を”みたいな募金箱を持ったねえちゃんがいたんですが、別に特別犬好きなわけじゃないんで募金しなかったんですよ。
ほんでセミナーがはじまって、メガネをかけてくださーいってなったのでもらったメガネをかけてCMを見てたんですけど、その内容が、捨てられた犬を永遠2分ぐらい映してるっていうもの。ただナレーションは、募金を集めることで捨てられた犬は何何団体に保護され、病院に連れて行かれ、新しい主人に飼われ、幸せに暮らすことができるでしょう、みたいなハッピーナレーションだったので、悲しいCMだなぁとか思ってたらネタバラシがありました。
実は募金した人たちにはしてない人とは別のメガネを配布されていて、彼らのメガネをつけると、なんと僕らとは全く違う映像が見えてたんです。募金によって幸せになっていく犬の姿が見えていたらしい・・・えええ・・・オレが目の当たりにした犬の悲しい姿より、募金をけちちゃった事実のほうが数倍悲しいわ・・・
それとDOLBYの最新音響システムDOLBY ATMOSについても教えてくれました。7.1サラウンドの上を行くという、もう完全にネクストレベルのサウンドシステムです。詳しいビデオはこちら、
映像を体験するにあたって人は絵と音の体感比率を50%:50%だと思いがちですが、実は音は70%かもしくはそれ以上も占めることがあるそうです。ただ視聴者は音が自分の映像体験にそれほどまでに影響を与えているということには気づいていくなく、それがまた音の美学だとか。やっぱ映画は映画館でみたいとダメですねぇ。
KPOPセミナー含めまだ何個か紹介したかったセミナーがあったんですが・・・ちょっと長くなってきちゃったのと、時間がないので、今日のセミナー紹介は以上!!
とみせかけて特別に2NE1の写真を1枚だけ。一応確認ですけど、右から2番目の子は、高島礼子演じる極道の妻じゃないよね?