[カンヌ2012] 〜一日目part.2 セミナーたち〜
続きまして、本日のセミナーをピックアップしていきたいと思います。
カンヌライオン2012の一発目を飾ったのはGOVIRALのセミナー「ENGAGING GENERATION SOCIAL」。
ここでいうジェネレーションソーシャルとは、ソーシャルメディアが骨の髄まで染みこんでてうまいソーシャル汁がとれるやつらのことを指してます。年代的には1981年〜2000年の間に生まれてる人々のこと。このフェイスブック、ツイッターなどが日常になっている彼らと我々は今後どのようにENGAGEしていけばいいかが今回のテーマでした。
これはここ数年話されてきた議題なわけですが、このセミナーはすごくわかりやすく説明してくれていました。結論からいうと、大きくは3つあります。
1.ADs(広告)からASSETSへ
ここでいうASSETSとは心をつかむようなコンテンツであったり、平面的な企画でなく魅力的なストーリーが基盤にあったり、シェアしたくなるもののことを言います。
2.Media SpendからSyndicationへ
広告費にお金を使うのではなく、プラットフォームやデバイスを広げていくっていうことですね。
3.AwarenessからExperienceへ
認知させようとするのではなく、”体験”そのものをつくる
ようはこんな感じなんですが、このセミナー聞いてて何がおもしろかったかって、いろいろ見せてくれたデータがええええ!!!って思うよなものばかりでした。
この世代はもはやテレビの前の時間が一番じゃないんですね・・・1位はインターネット。いやでもたしかにテレビ最後にみたのいつだろう・・・
これちょっとおもしろいっすよ。この世代の約半分は朝起きた瞬間にフェイスブックをチェックする。28%はなんと布団の中でスマホでチェックするらしい。オレたまに起きた瞬間洗濯とかしますけどね。
ブランドエクスペリエンスについて語るのが、18歳から34歳はずばぬけてソーシャルメディア上でですね。てか18歳〜34歳ってくくられると、なんだか若返ったように感じるのは僕だけでしょうか。18歳とかに恋してもいいんでしょうか。
ジャスティン・ビーバー様ぐらいになると広告なんて出しませんよ。ツイッターでぽっと一言、明日チケットが発売しますってツイートするだけで、USツアーが1時間で完売。マディソン・スクエア・ガーデンのチケットに至っては30秒で完売。しょ、少女時代も負けてねぇし!!
取り乱しました。いやしかし他にもいろいろデータはあったんですが、こう数字で出されちゃうとなんだかしんみりしちゃいますね。時代は移り変わってゆくんですねぇ〜・・・。
ちょっと笑っちゃったのがRENRENのCEOがプレゼンターをしたセミナー「SOCIAL+MOBILE+CHINA:NAVIGATING THE BIGGEST LAND GRAB IN ADVERTISING HISTORY」
RENRENを通して中国のモバイル機器や広告の現状について話してくれたんですが、みなさんRENRENって知ってます?僕は今日まで知らなかったです。中国版のフェイスブックらしいんですよ、RENREN。ユーザー数聞いてびっくりしますよ。2.3億人。怖っ!!!なんか怖い!!!殺される!!!いや殺されないけど。ものすごい人数です。
このRENRENのユーザー数が爆発的に伸びたきっかけが2個ありました。
一つ目がRENREN内のゲームです。しかも農場ゲーム。どこにでもありますよね。フェイスブックにもあるし、ミクシーにもあるし、アプリでも死ぬほどあります。それがなぜ火付け役になったのか。RENRENはこの農場ゲームにチャイニーズな一捻りを加えたんです。それが「作物盗み制度」。他人の畑に入って畑泥棒できるようにしたらしいんですよ。そしたらもう大流行!!友達が寝たすきに畑に入って大根をぱくるわ、寝たらぱくられるわ、ぱくられNIGHTで今夜も踊りあかそう状態。もう寝る暇を惜しんで野菜を死守したらしいです。わしのだいこおおおんん!!!!これがユーザーBEHAVIORを刺激してユーザーの増加につながったとか。
とんでもないですね。フェイスブックのPOKE機能にインスパイアされたみたいなことを冗談まじりでいってたけど、どこがだよですよ。POKEってつんつんするって意味です。中国版はつんつんどころの騒ぎじゃないですよ、あきらかに根こそぎかっさらってってるじゃん!!!わしのだいこおおおおん!!!(夜中に書いててちょっと変なテンションになってきました)
二つ目がMOBILEの普及です。今ではユーザーの50%はモバイル機器からログインしてるとか。中国のケータイマーケットはものすごい勢いで伸びていて数百のブランドが何千という機種を出してるらしいですよ。その中にはびっくりするようなiPhoneのパクリ商品とかがまじってんだろうけど。このモバイルの普及にも中国の事情がありまして、裕福なのは大きな都市だけだったりするんですね。それ以外の田舎にいくとまだまだ生活基準は低い。そういうところではパソコンを買うよりはケータイを買ったほうが安上がりのためパソコンを所持せずケータイのみを所持するという形が増えていきます。よってモバイル人口が増え、それにともなって畑荒らしが、じゃなくてRENRENが成長していったわけですねぇ。
畑荒らしの話に気を取られすぎてその後どういう話しをしたかちょっと記憶が飛んでるのですが・・・とりあえず中国の市場はすごいです!!!