以前も紹介しました、CluB_ AのMarco Kalantari監督。
日本に拠点を移して早数ヶ月経ちますが、近頃はiPhone3でショートムービーを作ることに嵌っているようです。そんなMarcoの作品を、2回にわたって特集します。

まずは、Fallen Angel

天使の存在を信じますか?
大昔に、片方の肩に良い行いを記録する天使、もう片方に悪い行いを記録する天使が乗っかっていると教えられて、子供ながらに本気で信じていたことがあります。肩乗り天使なんて可愛らしいですが、Fallen Angelの天使はもっと切実です。

Marcoの今までのCM作品とはかなり印象が違うのではないでしょうか。
詩も嗜むMarcoですが、台詞も印象的です。

“私は死んでから
世界を違う目で見るようになった
最後に飲んだ牛乳の味と
死んだ瞬間を未だに覚えている
人々が私の姿を見ることはない
彼らの心の声が聞こえる
我々は“天使”と呼ばれている
我々は彼らを守るためにいるのではない
彼らを罰するためにいるのだ
私は声の限りに叫ぶ
しかし彼らがそれを聞くことはない
キスの味など忘れた
もう美しいものを見ることもない
私は堕天使
2度目の死を待っている
もし誰かに愛されることがあったならば
私の魂は救われるだろう
私はここにいて 待っている

毎年40,000もの天使が天国から追放される
あなたの愛が そのうちの1人を救うかもしれない”

廊下のシーンがありますが、実は、マンションの廊下をスーパーのカートで走りながら撮った映像を、上下逆転したのだそうです。色を抑えた映像と、ちょっとしたトリックで、こんな不思議な世界を作り出せちゃうんですね。

The Seige

“妄想のしすぎは体に毒”

映像作家というのは、想像、妄想力が相当発達しているのだと思うのですが、Marcoはまさにそれらの塊のような人です。

では、次回もお楽しみに!

Marcoのリールを観たいという方はaoi-ipd@aoi-pro.co.jpまで。
喜んでお送りいたします。

(この記事は国際のインターンのminooによるものです)