CG技術で何でも表現できる時代になりましたが、たまにこんな手作り感満載の作品を見ると落ち着きませんか?

今日は、先日tetsukoさんもフィーチャーしていました、stop motion filmのスペシャリスト、PES(Adam Pesapane)について紹介したいと思います。食材や日用品を使ったstop motion filmが高い評価を受けているクリエーターで、CMも手掛けています。

子供の頃から、物語を作ったり、絵を描いたりすることが大好きだったそうで、University of Virginia で英文学を勉強した後、より表現の幅を広げるべく、映像の世界に飛び込んだチャレンジャーです。

少年時代に楽しみにしていた唯一のテレビ番組が、年に1回放送される “The Wizard of Oz”というくらいテレビから掛け離れた生活をしていた為か、彼の作品は、映像作品よりも、好きだった古い彩飾写本やゴシック小説の影響を強く受けているそうです。stop motionについての知識も特に持っていなかった為、自分で試行錯誤しながら撮影技術を磨いたとのこと。(Creative Review March 2005, Shots March 2005)

USではAnonymous Content、UKではIndependentに所属しており、BacardiなどのCMを手掛けています。

KaBoom!

こちらは、自身のアパートで起きた漏電火事がきっかけで思いついたという作品。ほとんどの電子機器が火事のせいで壊れてしまったそうですが、捨てようとしていたそれらの回路ボードが町並に見えたことから、都市襲撃のアイデアが浮かんだとメイキング映像で語っています。

鍵に、ピーナッツに、ギフト用のリボンと、使っている素材はごく普通のものなのに、それらしく見えるのがすごいですね。マッチ型ミサイルが発射される時には、衝撃がわかるように、煙に見立てた綿をマッチの尻尾にくくりつけたり、細かいところまで凝っています。

こちらは、珍しく人を撮った作品。スケボー役の彼がかなり痛そうに見えます。

Human skateboard

最後は、シンプルだけど、遊び心溢れた作品

Prank call

他にも面白い作品が沢山あるので、ぜひホームぺージも覗いてみて下さいね。

Home of the twisted films of PES