みなさん、ご無沙汰しております。
GB部の茆 馨木(ボウ ケイモク)でございます。
コロナの影響で生活が「三点一線」(自宅→職場→ロケ地)から「一点」(自宅)に変わってしまいました。
ちょっと退屈ですね。
ですので、こんなご時世でも、少しでも皆さんに元気や笑顔を届けられる作品を紹介しようと思います。
ついでに日本語の練習も兼ねて、笑。

今回ご紹介したいのは2020 Chinese New Years (旧正月)向けのCM、3作品です。
旧正月は中華圏の方々にとって一番重要なイベントと言っても過言ではないです。
各メーカーもこの期間内で、莫大な予算を自社の広告やイベントに投入して、顧客をつかまえる風潮になってます。

まずは中国ナイキのCMです。
中国では毎年旧正月の時に年配の人が年下の人にお年玉をあげる風習があります。
もらう側からしたら、一番嬉しいことではないでしょうか?
しかし、場合によってはそれが「他人行儀」なこともあります。
こういう場合、もらう側はどうしましょう、受け取るか受け取らないか?
本作品の中では、叔母さんと姪っ子はお互いに「妥協なし」の姿勢をとり、
元々極普通のお年玉渡しを十数年の激しい「紛争」の様に描いています。
家族である二人の間で繰り広げられる「妥協なし」の一往一来のアクションに対して、
二人とも全力を尽くして、相手を説得しようとするアイデアはナイキの精神に合致している様に思いました。

 

Lunar New Year: The Great Chase | Nike 「新年不承让」
Creative Agency:上海韦柯广告有限公司(Wieden + Kennedy Shanghai)
Director:史蒂夫·艾森(Steve Ayson)

十数年間の戦いなので、時が流れるにつれ、お札もオンライン決済になり、女の子も就職し、やっと受け手から解放され、今度は「恩返し」する番ですが、戦いはまだ続きます。
作品の中の言葉も北京語であり、他の地方の中国人が聞くと面白いところでもあると思います。
(関西弁的な感じですかね)

皆さん、いかがでしょうか?
いい作品ではないでしょうか!
まあ、最後に一番言いたいのは、こんな叔母さんを大量にください!

2本目は中国アディダスのCMになります。
本作品は中国ですごく有名なタレントを起用し、中国感たっぷりの美術やかっこいい振り付けで中国の旧正月の雰囲気を演出しました。
オールスターが各自のチームを率いて、演舞台で対戦することを描写してます。
服装、色合い、美術、音楽そして全体の雰囲気は中国の伝統文化とアディダスのモダンなファッションを融合させ、斬新的なビジュアル効果を生み出したではないでしょうか?
作品にはセリフが一切入っておりませんが、おしゃれ、活気、中国風というメッセージは自然と伝わってきます。
タレント違いで1分バージョンと15秒バージョンがありますので、どうぞご覧ください。

1minバージョン(中華圏のオールスター)

15sバージョン(刘亦菲-ディズニー映画「ムーラン」の主演)

Creative Agency:Haomai Advertisement Co., Ltd. 北京好卖广告策划有限公司
Production House:amanacliq Shanghai Limited 上海恒代齐力企业形象策划有限公司
Director:Muh Chen 陈奕仁

ゴージャスというか、なんか百花繚乱って感じですかね笑。

皆さん、上記の作品をご覧になって少しでも元気になって頂けましたでしょうか?
そして、中国の文化に対しても少しでもご理解いただけると助かります。

コロナの影響で通常の生活にはまだまだ戻れない中、在宅の時間を有意義に使って、新しい技術や能力を身につけましたでしょうか?
そして、ご家族と一緒に暮らしている方は一緒にいられる時間でもありますので、大切にしましょう!
引き続き頑張って、ウィルスとの戦いを最後まで勝ち抜きましょう!