こんにちは!インターンのErikaです。

3月に入り、街の風景が段々と春らしい色になってきましたね。
今年のトレンドカラーはパステルカラーが流行るそうです。

今回は色使いをテーマに最近の広告を2作品、ご紹介します。

Title: UNsanitary
Agency: Adam & Eve/DDB
Director: Em Cole        https://emcole.com/

ノリノリの音楽、インスタ映えしそうな色使いで、思わず見てしまう広告ですよね。
ファッション広告かなと思いましたか?

実はこの広告は実際の商品のCMではありません。
社会的企業のHey Girls UKという貧困支援をする会社によって制作された現実を伝えるためだけの広告なのです。

イギリスでは10人に1人は貧困により生理用品を買えず、新聞紙や靴下を代用しています。この事実を商品に見立て、見てわかるように可視化したのです。

女の子が好きそうな可愛いピンク色を主体とした広告ですが、その中で血を表現した赤黒い濃い色が目を引きます。
血を表現するために赤い色を使うのは避けがちですが、あえて苦しい現状を可視化するために生々しい赤黒い色を使っています。

しかし、不思議と不快感はありません。上品な暖かみのあるピンクやゴールドを使う事によって清潔さも保っているのです。
不快だと思わせずに、同時にクリーンすぎる印象でも上手に伝わらない。バランスを保っていて、なおかつ女の子の視線を集める色使いはさすがです。

ウェブサイトも可愛い色使いなので見てみてください。
https://www.unsanitarypads.co.uk/

 

 

次に紹介するのは世界自然保護基金とAsian Food Networkの広告です。

Title: Your Plastic Diet
Agency: Grey Malaysia

せっかく作ったご飯にプラスチックなんて…
この広告はプラスチックによる環境破壊の影響を表現しています。なんと私たちは1週間にクレジットカード1枚分ものプラスチックを知らずのうちに食べているらしいのです。

新鮮な魚に、鮮やかな黄色のフレッシュなレモン。赤い色の辛そうな唐辛子入りのソース。綺麗に盛り付けられた焼き魚の最後のトッピングはストロー。

食欲をそそられるピリ辛風のソースに無機質な白いプラスチックストローがミスマッチを生み出し、食欲が無くなりますよね。

この衝撃的な組み合わせが、早く環境のためにアクションを起こさねば!と心に刺さります。

 

いかがでしたでしょうか。

その他にもレシピを紹介しているので是非見てみてください。https://www.adsoftheworld.com/media/film/asian_food_network_wwf_your_plastic_diet