今回は最新の気になるコマーシャルを何本かご紹介したいと思います!

 

まずこちらをご覧ください!
旅行会社Flight CentreカナダのCMです。

「Be Unbordered」
CREATIVE AGENCY: Cossette
Director: Joachim Back
Production Service Company: Identica

こちらのコマーシャルを見て思わず色々な作品を連想してしまいました。

映画「トゥルーマン・ショー」や「her/世界でひとつの彼女」など、ウェスアンダーソンの作品の雰囲気を漂わせている気がしました。この不気味でディストピアンな世界観はNetflixのドラマ「ブラックミラー」にも出てきそうです。

英語でよく「Get out of your comfort zone」(心地いい・慣れている場所から抜け出し、新しいことに挑戦してみる)と言います。この作品はその言葉にかけて「Please stay within your comfort zone」(心地いい場所から抜け出さないでください)と言っていますね。

旅行しても、旅行者しかいないような、決まった場所へ行ってしまう事が多いかもしれないですが、もっと外へ踏み出してみようというメッセージが伝わりました。

なかなか印象に残こる作品でした。

 

次は、ノルウェーのコマーシャルをご覧ください。

リンク:https://vimeo.com/353524308

「Buy Second Hand. Or Nothing at All.」
Agency: Morgenstern AS Oslo, Norway
DIr: Matias & Mathias
PRODUCTION COMPANY: Bacon

なんのCMか分かりましたか?
実はこちらはFINN.noという中古品を売っているECサイトのコマーシャルです。

最近は環境保護のため多くの企業が様々な取り組みをしています。
しかし、企業によってはイメージアップや商品を売るためにエコを強調していて、実際に環境保護には貢献していないのではという批判の声も出ています。
このように環境配慮をごまかすようなマーケティングをGreenwashing(グリーンウォッシング)と呼んだりします。

このコマーシャルは企業のグリーンウォッシングを面白おかしくパロディーしています。
新しい椅子を買うのであれば、中古で買った方が環境にいいのでは?

コメディータッチでありながら、とても説得力があるcmだと思いました。

 

最後にスウェーデンの公共交通機関のコマーシャルをご紹介いたします。

「30,000 cars」
Client: Västtrafik Public Transport
Director: Oskar Wrangö
Agency: Forsman & Bodenfors

日本、特に東京では公共交通機関が充実していて、電車などで通勤する人が多いですが、多くの国では車通勤が主流となっています。

スウェーデンでも多くの人が車通勤をしていて、ラッシュ時には渋滞や駐車場不足に悩まされているらしいです。そこで西スウェーデン公共交通機関「Västtrafik」は通勤用のバス定期を2週間トライアル期間をもうけ、無料で30,000人に配るキャンペーンをおこないました。

このキャンペーンを広めるために作られたのがこちらのコマーシャルです。おもちゃの車を30,000個並べることで、どれだけの車が渋滞や駐車場不足に引き起こしているかを分かりやすいく示しています。

公共交通機関を使うのは渋滞防止だけではなく、環境にもいいですね。

このコマーシャル、作るの大変そうです、、、でも完成した作品がとてもいいので、やりがいがありそうですね。

 

以上、今月気になったCMでした!!