早速ですが、カンヌ受賞予想第2弾!!
今回は「車」を中心に紹介していきたいと思います!

Audi: Duel
監督:Ringan Ledwidge
プロダクション:Rattling Stick

見てお分かりの通り、車をめぐって戦う2人のアクションを逆再生するという非常に斬新的な描き方をしています。逆に進むことで様々な行動が可笑しく見えるため、作品の面白さもより増しています。一枚の伝票が床に落ちているシーンからストーリーが始まります。疲れ切った様子の男女二人がお互いに相手を見つめながら、何かをめぐって争っています。そこから2人及び周りの人の行動は全て逆再生され、アクション映画張りの激しい戦いが繰り広げられます。最後にAUDIの最新の車が登場し、「美しいものは戦う価値がある。次のドライバーを賢く選べ」というタイトルが。ポーターである2人は、車を預かる伝票をめぐって争っていたんですね。キャストの熱演や激しいアクションによって、絶対この車を預かりたいという強烈な願望がよく表されていると思います。

Volvo: The ABC of Death
監督:Dorian & Daniel
プロダクション:Filmakademie

あの手この手で死んでいく人を紹介し、最後にVolvoなら死を避けられるというメッセージを伝えています。最初のお婆ちゃんはバスにはねられ、次の男性は鳥に襲われ、3番目女性は棚の下敷になり、4番目は首を吊る3人、5番目は男性が庭でガス管を爆発させ、6番目のおじいさんは運転中に心臓病の発作を起こします。最後のシーンではその心臓病のおじいさんが運転した車に男性と犬がひかれそうになりますが、この車は幸いにVolvoであったため、何も起こらずに済みました。Volvoの自動運転システムのおかげで命拾いするというオチで、”Stay Alive”を表現しています。映像は全体的にイギリスっぽい薄暗い色合いを使い、イギリス風のBGMやイギリス風の家や服装などを混ぜることで、本作品独特の英国テイストを生み出しています。

TAC: The Only Person To Survive On Our Road
プロダクション:Flare

現代社会では車の数が増え、それに伴い車事故も多発しています。TACは衝突外科医、クラッシュ調査専門家、世界的に有名なメルボルンのアーティストと協力し、人間の脆弱性を示すインタラクティブな彫刻「Graham」を制作しました。「Graham」は事故に巻き込まれてもその衝突の力に耐えられ、生き延びられるといいます。普通の人間と比べると体の構造が違って、一見その姿が気持ち悪く見えます。しかし体の各部分はいろんなタイプの事故に対応できる機能が備わっています。普通の人間と違うところを具体的にクローズアップしていますが、それは交通事故にあった時に一番傷つきやすいところでもあります。映像を通し、同時に車の安全性の向上を呼びかける狙いもあるのだと思います。

以上、車カテゴリーの予想でした!いかがでしたか?来週もお楽しみに!