心を打つ監督ーRingan Ledwidgeの世界観
初めまして、新入社員の茆 馨木（ボウケイモク）と申します。中国の江蘇省から参りました。よろしくお願いします。初めての投稿である今回は、自分の好きなCM監督と彼の作品をシェアさせていただきます！
私の好きな監督はRingan Ledwidgeです。彼は最近英国のChairman’s Awardを受賞したほか、キャンペーン誌で3度目となるNo1ディレクターに選出され、Gunn Reportでは世界で2番目に賞を多く受賞したディレクターとして評価されました。これまでLynx、Adidas、Nike、COI、Cokeなどの人気コマーシャルも手がけ、D＆AD、British Arrows、Cannesなどでも賞を受賞しました。間違いなく今世界で高い評価を得ている監督と言えるでしょう！
彼の作品の特徴はストーリーテリングに長け、面白く、かつ視聴者に感動をもたらすことです。人と人の繋がり、人間愛を伝えるのが得意だなと感じます。映画のような規模・トーンを持った作品がほとんどで、ナイキやaudiなどの世界的に著名なブランドのCMも数多く手がけています。
それでは実際にRingan Ledwidgeの作品を見ていきましょう！
Nike 'Winner Stays' from Jim Jolliffe on Vimeo.
Nike “Winner Stays”
Production Company: Rattling Stick
Director: Ringan Ledwidge
Director of Photography: Ben Seresin
この作品はクリスティアーノ・ロナウド、ネイマール、ズラタン・イブラヒモヴィッチ、ウェイン・ルーニー、アンドレス・イニエスタらの豪華すぎるキャストが出演する、4分を超える長編CMです。子供たちが運動場で自分のポジションの有名な選手になりきり、豪華で面白いストーリーを展開していきます。スター達の激しい合戦を経て、試合の一番盛り上がるところのペナルティーキックで、一人の平凡な少年がロナウドの代わりに中心に立ち、ボールをシュートする様子、会場はもちろん、テレビ前の観衆たちもその子の行動に注目し、緊張の空気が漂います。ボールが入った瞬間、全ての人が盛り上がります。ナイキのブランド精神である「”Risk Everything”(リスク上等)」、チャレンジ精神と感動を伝えています。なんかかっこいいですね。
Ringan Ledwidge – Sainsbury's – 'Christmas is for sharing' from Fox Devil Films GmbH on Vimeo.
Sainsbury’s – ‘Christmas is for sharing’
Creative agency：Abbott Mead Vickers BBDO
Media agency：PHD
作品の舞台は1914年の第一次世界大戦時のクリスマス、イギリス軍とドイツ軍が対峙している戦地です。両国の軍隊が一髪千鈞の事態に直面した瞬間、一人のイギリス軍の兵士の勇気ある行動によって両軍が一時停戦。お互いの共通文化であるクリスマスを通し、一緒に遊んだり、物を交換したり、歌を歌ったりします。なんとも美しい神話のような展開ですね。こうした心温まる物語によって、Sainsbury’sの企業理念である「Christmas is for sharing」が伝えられ、CMという枠を超え、世界に感動をもたらしたと言えるでしょう。
john lewis 'the other half' from unit+sofa on Vimeo.
‘the other half’
Creatives：Aidan McClure
Laurent Simon
Shay Reading
Frank Ginger
Director：Ringan Ledwidge
Production company：Rattling Stick
二人のいる時代が大きく離れているカップルのストーリー。現代にいる男性と昔にいる女性は、違う時代にいながら同じ場所に立ち、ラブストーリーを展開します。時代に関係なく、大切なものはいつも同じだというメッセージを伝えています。分割画面で対比しやすく、一目瞭然で「真の愛」という趣旨を表し、心をうつ作品ではないでしょうか。
さて、いかがでしたか？今後も、Ringan Ledwidgeのより一層心をうつ作品を期待しています！