今日で、クリスマスまでちょうど1ヶ月をきりました。さぁ、お買い物スタート!小売店があなたの注目を勝ち取る戦いも始まりです。
まずご覧になって頂きたいのはイギリスのデパート、Marks & Spencerの“Christmas Magic & Sparkle”です。監督はファッション広告界のキング、超クールなJohan Renckで、Rosie Huntington-Whiteley、David GandyとHelena Bonham Carterが主役を演じます。Lewis Carrollの“不思議の国のアリス”から、“赤ずきんちゃん”、“アラジン”、L. Frank Baumの“オズの魔法使い”までのあらゆる要素を散りばめた、素敵なおとぎ話です。アートディレクションだけでも感激です!

Johan氏の他の作品はここでご覧になってください:http://www.johanrenck.com

次は、イギリスのチェーン・ストア、John Lewisのかわいいアニメスポット“The Bear and The Hare”。いつもこの華やかな時期に冬眠するお友達のクマさんに、なんとかクリスマスを体験してもらおうと奮闘するウサギさんのお話です。ウサギさんがクマさんに、クリスマスの日の朝日が昇る時間である8時10分前に鳴る目覚まし時計をプレゼントすることによって、クリスマスを一緒に過ごすことが出来ました。昔風のこのアニメは、自分の子供のころを思い出させます。Lily Allenが歌うKeaneの2004年のヒットソング“Somewhere Only We Know”によって、完璧なものになりました。Lily Allenが歌うこのバージョンは、スポットを何度も何度も見たい、聞きたい気分にさせてくれます。YouTubeで850万近くのビューに達してます。

今度はイギリスの薬局BOOTS、日本ではセイジョーやマツモトキヨシにあたるようなお店のCMです。突然、家を飛び出すパーカーの少年が登場します。きっとよからぬことをたくらんでいると思いきや、実はこの少年はみんなにプレゼントを配っているのです。例えば、算数を手伝ってくれた眉毛の濃い先生にはPhilipsのトリマー、“スポーツウーマン”高校1年の女子にはMarc Jacobsの香水、人生初めての仕事をくれた女性へのプレゼントといった感じです。家に帰ると自分にもHugo Bossのアフターシェーブ・ローションがプレゼントされています。クリスマスとは大人が子供にプレゼントをあげることだけではなく、自分が感謝する人に物をあげる時であると思い出させてくれる、心温まる作品です。

Jeff Labbeが演出/撮影しました。彼の他の作品はこちらでどうぞ:
http://www.sonnylondon.com/directors/labbe/

次はアメリカから。日本ではいわゆるイオンやイトーヨーカドーのようなスーパーであるKmartの今年のクリスマスキャンペーンには、Joe Boxerのコミカルでセクシーなコマーシャル“Show Your Joe”や、Kmartの“Shop Your Way”があります。私自身はアメリカ人ですが、ほとんどのアメリカ人がそうであるほど保守的ではありません。このスポットは下品を越えたと、ヘッドラインを飾るまでにもなりました。小売店として行き過ぎたということです。どう思います?日本の会社がこんな事やるでしょうか。

タキシードを着たハンサムな男性6人が、白いテーブル掛けの後ろでハンドベルを使ってクリスマスのメロディーを演奏しています。メロディーが終わると、ハンドベルはテーブルに置かれ、テーブルは運び去られます。するとなんとタキシードは上半身だけで、下はクリスマステーマの華やかなJoe Boxerを着ただけなのです。彼らは足を広げると腰を揺らしながら「Jingle Bells」を演奏します。誰もが、男性のBallが揺れることはご存知でしょう。HAHA! 11月15日のリリースから既に1,300万のビューをされています。WOW Wee

私の今のお気に入りは、Sainsburyの「Christmas in a Day」です。現時点では3分間のトレーラーしかリリースされていませんが、これを見ると、家族が恋しくて恋しくて仕方ありません。母親になるまでは、家族とハワイで一緒に過ごすクリスマスを見逃したことは、一度もありませんでした。クリスマスの日に、子供を学校に送って、出社するのがなんとも言えない奇妙な気持ちです。日本でクリスマスが祝日になる日が来ないかしら。

Sainsbury “Christmas in a Day”

実はこれは監督Kevin Macdonaldの50分のドキュメンタリーフィルム用のトレーラーなのです。
フルバージョンでは、その前年撮影されたホーム・ビデオを丁寧に継ぎはぎすることによってイギリスのクリスマスの日を描かれています。この映画は、以前Macdonaldが作っていた映画、“Life in a Day”と同じスタイルで、イギリス中の114家族が実際に撮った360時間のフィルムを元に、14ヶ月かけて作りあげた作品です。YouTubeでリリースされる予定です。

この映画の何が好きかと言いますと、とてもリアルな点です!!少なくともトレーラーを見る限りでは、自分とリンクさせることが出来ました。例えばトナカイのために人参を準備する女の子。私も同じ事を子供と毎年やっています。大好きなんです!!あと、サンタのためのおやつ!!こういうことがあるがため、子供にとってはクリスマスは本当に特別なのです!!親としては、子供のために最高のクリスマスにしなきゃとプレッシャーがかかります。たんにいいプレゼントを買うだけではなく、クリスマスのあらゆることを完璧にすることです。ツリーのデコレーションから、家の外の飾り物、クリスマスの靴下に詰め込むお楽しみプレゼント、サンタにあげるおやつ、歌うクリスマスの歌またはラジオで流すクリスマスの歌、そしてクリスマスの七面鳥!私の故郷では、クリスマスにケンタッキー・フライド・チキンをご馳走とする発想をする人はだれ一人いません。クリスマスはこんなに大好きですが、私は日本に住む事に決心しました!私ができることは、私の故郷のスタイルのクリスマスになるべく近いものを子供に味わってもらうことです。でも正直なところ、本当に、本当に、本当に日本でもクリスマスが祝日だったらと思います!