こんにちは、Aartiです。最近は全米がアメフトフィーバーに沸いていたので、それに対抗してインドで大人気のクリケットについてご紹介します。

私は昔クリケットの熱狂的なファンでしたが、今はインドで行われる「ICCクリケットワールドカップ」のときだけインド中が包まれるクリケット熱に身を任せるようにしています。この国際大会はメンズクリケットにおいては一番重要なイベントであり、世界中でも4番目に視聴率を取っているスポーツイベントなのです。そのため広告主にとって、特にファンの多いインドにおいてはこのイベントはドル箱のような存在だと言えます。

以前この大会でインドが優勝した1983年は私は4歳だったので覚えていませんが、おととし2011年に開催された最近の試合ではインドは決勝まで登り詰め、そして見事20年ぶりの優勝を果たしました!この時の思い出は一生忘れません。インドの日刊新聞「ヒンデュスタンタイムス」によると、6760万人もの人がワールドカップの決勝を見ていたそうです。広告主にとっては今最も一番成長が著しい国でテレビにかじりついている大勢の人に対して、商品の知名度を上げる絶好の機会でした。

インドの広告主やスポンサーは試合で莫大な収入を得ます。その為、Pepsi CoやLays、Coca-ColaやReebokなどの大手企業が元を取ろうと頑張るのもよく分かります。(以下にそのCMのいくつかをご紹介します)有名なクリケッターのおもしろい日常生活を辿るものから、商品情報を中心的に伝えるものがありました。

下のCMではインドのトップスターと有名クリケッターの共演が果たされています。

ワールドカップ以外にも、600球で試合を行う「ワンデイクリケット」や、5日の間で試合を行う「テストシリーズ」など、ヨーロッパや南アメリカの熟したサッカー市場でのような試合も行われています。最近オーストラリアで行われたテストシリーズはインドにとっては散々な結果で、インドの負けが続くとたちまち企業がCMを打ち切るという事態になりました。

最大限の視聴率を誇り、大スターによる出演と、莫大な費用が掛かっているCMが見られるのはインド対パキスタンの試合です。

インドプレミアリーグ(IPL)ではヨーロッパのサッカーリーグの様にインドの様々な地域のサッカーチームが億万長者によって所有されていて、これはクリケット自体はもとより広告やタレントにも変化を及ぼしました。4月と5月の間に年に一回開催されているイベントです。
IPLやTwenty20ワールドカップシリーズはとってもエンターテインメント性も高くチアリーダーやダンサー、音楽で盛り上がります。今の時代にマッチしたアツさ・速さを持った試合だと言えると思います。インドは240球を使って3時間行われるTwenty20ワールドカップで一度優勝しています。

次にご紹介するビデオはIPLの本質を捉えていると思います。過去のクリケットのフィルムの中でも最もお金の掛かっている、私達のよきパートナーであるBang Bang Filmsによるものです。

競技自体の人気もさることながら試合の豊富さによっても、クリケット選手の人気っぷりは表れてます。
Sachin Tendulkar、Virat Kohli、Virender Sehwag、Mahendra Singh Dhoni、Harbhajan Singh、とYuvraj Singhがインドの広告においては人気の高い選手です。 キャノンやトヨタなどの日本のブランドも、ブランドの顔として上記のうちの数名を起用しています。中でもSachin Tendulkar選手はどのブランドからも引っ張りだこで、最近ワンデイクリケットとTwenty20から引退したもののテストシリーズは続けるそうです。彼はインドでは神のような存在として君臨しており、今後もいろいろな広告に起用されていくのでしょう。

Canon & Sachin:

Toyota & Virat:

私の個人的なお気に入りはMahendra Singh Dhoni選手で、彼はワールドカップ2011とICC ワールドTwenty20 2007でインドを勝利へ導いたキャプテンです。名選手がたくさんいた中でも、いいリーダーがいなかった時代でした。

クリケットの広告はその視聴率の高さからクリエイティブなアイデア、感情、エンターテインメントを制作会社が膨大な金額で形にします。その為試合とその広告は互いに密接な関係を持ち、視聴者にとっては常に革新的な試合、選手、広告を期待することが出来るのです。