気づけば前回の投稿から約1年が経っていました。お久しぶりです。ゆづきです。
1年間ブログから逃げ続けたことを反省しつつ、今日はどハマりしているドラマを紹介します。
全8話のドラマだけど私はすでに3周しました。

euphoria

2019年公開のドラマなので、観たことがある人も結構いるかもしれません。
euphoriaは、海外ドラマの帝王HBOと、作る作品にハズレがないことで有名なA24がタッグを組んで製作したドラマです。
もう観る前から期待値の上がってしまう布陣。
でも安心してください、その期待を越えます。

このドラマ、まずストーリーがおもしろい。
ドラッグ、セックス、SNS、暴力アメリカのZ世代を取り巻く今を描いているドラマで、
ストーリーについて語りたいことはたくさんあるのですが、
これから観る人にぜひ楽しんでほしいので、ここではあえて書かないことにします。

代わりに、今日は私が考えるeuphoriaの魅力を2つだけご紹介。

ひとつ目はキャスティング。
主人公はZendaya。
“The Greatest Showman”でその名が知られ、最近だとDenis Villeneuve監督作”DUNE”にも出演しています。
彼女はドラッグ中毒者のRueという女性を演じているのですが、その演技力の高さたるや。。。
今さら彼女の演技について私がどうこう言うのも恐れ多いですが、
主人公の持つ繊細さ、優しさ、ドラッグによる不安定さが本当にリアルで、あっという間に引き込まれました。

そしてZendayaの親友役、Hunter Schafer。
彼女の自由さや可愛らしさは…なんか、もう…すごい。
大好きなシーンが公式Youtubeで公開されていたのでご覧ください。

はい、かわいい。
Rueと一緒に学校から帰宅するシーンなのですが、表情もメイクもファッションも話し方も、全部が魅力的。
彼女をキャスティングできなかったらeuphoriaは成立していなかっただろう、というくらい全編を通じて存在感のある人物です。
回を追うごとにHunterをどんどん好きになってしまうこと必至。

そんな二人以外にも素敵なキャストが大勢出演しています。

 

ふたつ目は、シネマトグラフィー。
中でもカメラワークに関しては様々なギミックにトライしていて驚きました。
Zendayaが演じるRueがパーティー中にトイレでドラッグをやって、またパーティーに戻るシーンがあるのですが、その撮影もなかなか大掛かり。

回転するセットを組んで撮影しています。
回転セットと言えば”Inception”やPS4のCM”Gravity Cat”などでも、見せ場として使われてきた表現ではありますが、euphoriaではこのシーンを割とサラッと入れ込んでいる。セットが回転するだけではなく、止まっている役者はセット自体に固定されて一緒に回転しており、歩いている役者はあとで合成されています。
(詳しく解説しているムービーはこちら:https://www.youtube.com/watch?v=nwObBhFCDJ0

“Rueがドラッグを使ったときにどうなるか”ということを、この撮影方法によって効果的に表現しています。
euphoriaにはこういった何気なく登場するカメラワーク・ギミックがいくつかあって、それが表現したい感情やシチュエーションにハマっているので、とても勉強になりました。

ギミックだけでなく、ライティングや色使いも美しくて、
編集も感覚的に理解できる感じが気持ち良くて、上手いなあと感じました。

ごちゃごちゃ言ったけど、とにかくおもしろいので!
騙されたと思って!ぜひ観て!
わたしは4周目に突入します。

 

 

 

Creator, Writer, Executive Producer SAM LEVINSON
DoP Marcell Rév, Drew Daniels, Adam Newport-Berra, André Chemetoff

参考:
https://www.hbo.com/euphoria
https://www.imdb.com/title/tt8772296/fullcredits/?ref_=tt_cl_sm