9月に入ってからというもの、ぐずついた天気が続きますね。太陽は一体どこに隠れてしまったんでしょうか・・・

お久しぶりです、曽根田です。ほぼ2年ぶりの投稿(!!!)頑張らせていただきます!

今回私がご紹介するのは、イギリスの民間放送局ITVが打ち出す「Drama vs Reality」キャンペーンの第三弾。本キャンペーンでは、ITVが放送するドラマとリアリティ番組それぞれから出演者を1人ずつ選出し、どちらが相手を打ち負かし、いかに視聴者の気を引けるかをバトらせるという興味深い企画です。この第三弾は、リアルな軍用ヘリを使った銃撃戦という設定で、なんと言ってもそのド派手なアクションが見ものです!

撮影現場で、新しいドラマのオファーの電話を緊張しながら待つドラマ代表の俳優Richie Campbell。電話が来ると、嬉しさのあまり思わず溢れる笑み・・・と、次の瞬間、まさに最悪と言えるタイミングで、ライバルのリアリティー代表タレントFerne MacCannがピンクのジャンプスーツ姿で、軍用ヘリからM50マシンガンでこっちを狙っています。狂ったように叫びながらお構いなしにぶっ放すFerneの攻撃をなんとか交わしながらも、必死に電話にしがみつき応答しようとするRichie。現場の壁が崩壊すると、とうとう電話もプツリ・・・おそらくオファーは取り消しでしょう。でも彼は銃撃戦には生き残ったので、このバトルはドローでしょうか。

エージェンシーはUncommon London、プロダクションはSmugglerで、監督は映画『レ・ミゼラブル』などで知られオスカーも受賞している大御所監督のTom Hooper。まさに映画のワンシーンのようなスケール感が圧巻ですよね!

本作はほとんどCGなしで制作したとのこと。実際に使われたマシンガンも本物で、たくさんあるマシンガンの中でも一番迫力のあるものに拘って選んだそう。実際発射しているのは空包ですが、その音や振動は凄まじく、Ferneさんの叫び声は演技というよりもほぼ生のリアクションだったようです。

ヘリももちろん本物。1972年にベトナムで実際に使われていた軍用ヘリだそうです。このように1つ1つの要素に拘ったからこそ、チープなアクションではないリアルな臨場感が出てくるのでしょうね。

どのシーンも撮り直しが効かないため、全て1テイクで撮影したとのことです。とにかくリハーサルを徹底して準備を完璧にすることが鍵だったと、監督は語っています。決められたバジェットの中でこだわり抜かれたアクション、そしてそのアクションに劣らないストーリーのユーモアの引き立て方が、さすがです。日本では民放がこのように自作の番組を紹介するのは見かけませんね。そう考えると、なかなか面白い広告ですよね!

本シリーズの他の作品も、気になる方はこちらから!俳優やタレントを知っていれば倍面白くなるかもしれません(残念ながら私はほぼ知りません、、、)