まだまだ暑い日が続きますね。

どうも、エイミーです。

 

最近はNetflixオリジナルドラマが面白くて、ついつい夜更かししてしまいます。

そういえば先日の吉川潤さんのシクロぺについての投稿、面白かったですね。

私も初の広告祭としてシクロぺアジアに参戦するつもりで、今から楽しみです!

 

広告祭に関しての知識がひよっこなので、今回は来たるトロント映画祭のことを書こうと思います。

映画好きなら必ず一度は耳にしたことがある映画祭、トロント国際映画祭。TIFF、とよく略されますが、日本だと写真の形式だとか、東京国際映画祭と間違えられそうでであんまりこの呼び方をしないですね。ですが、ここではTIFFと呼ぶことにします。

TIFFは、カナダのトロントで毎年9月に開催される、北米最大の映画祭です。

 

そもそもトロントってどんな街?

トロントの人口は北米4位を誇り、多民族多文化の街で、よくNYCや東海岸のアメリカドラマ/映画の撮影が行われています。

そんな街が一丸となって盛り上げているのがTIFF!

 

TIFFの観客賞というのは、同映画祭の最高賞なのですが、この賞を受賞した作品がその年のアカデミー賞で何かしら受賞することが非常に多いです。

そんなわけで、世界三大映画祭(ベネチア、カンヌ、ベルリン)と肩を並べて重要な映画祭なわけです。

 

私はこの映画祭に観客として行くのは今年が3度目なのですが、毎回感動するのは、上映の前に必ずボランティアを讃える映像が流れること!

毎年3000人以上集まるボランティアのおかげでこの映画祭が成り立っているということに感謝の気持ちを込めて、観客とスタッフ、そしてボランティア自身が拍手する時間が、ほんの束の間ではありますが、上映前にあるのです。

 

聞く感じ、いい映画祭でしょう?

上映している映画も、かなりレベルが高いのです!

てな訳で、今年のトロント映画祭、個人的に観たい映画をウォッチリストとしてまとめてみました。

 

 

1. My Zoe (dir. Julie Delpy)

ビフォアサンライズなどで日本でもお馴染みのパリ出身女優turned into監督、Julie Delpyの7作目の監督作です。

出典元:https://www.imdb.com/title/tt6290584/

あらすじ
離婚のストレスから回復しつつあるイザベルは、それでも一人娘・Zoeの父親である元夫と顔を合わさなくてはいけなかった。そんな中、ある悲劇がZoeを襲い、科学者でもあるイザベルは、娘を取り戻すために意外な行動にでる。

DOPはジャッキーやエル/ELLEを撮影した、Stéphane Fontaineという人だそうです。

 

2. Wasp Network (dir. Olivier Assayas)

現代のフランス映画といえばとりあえずオリヴィエアサイヤス?みたいなレベルで個人的にとても好きなこの監督の最新作は、キューバ/マイアミを舞台にした実話ベースの話のようです。

DOPは、過去『アクトレス〜女たちの舞台〜』や『パーソナルショッパー』などでアサイヤスと何度も組んでるYorick Le Sauxと『アリスのままで』などのDenis Lenoirです。どちらもフランス人ですね。

 

ヴェネチアでも上映しているみたいですね。

今年はヴェネチアとトロントの映画祭の時期が被っていることもあって、ヴェネチア行ったその足でトロント、みたいな映画人も多いのではないでしょうか。

 

3. A Hidden Life (dir. Terrence Malick)

美しい・・・・テレンスマリック巨匠の作品の映像美にはいつも驚かされます。個人的には『Badlands(地獄の逃避行)』とか『Days of Heaven(天国の日々)』とか、初期の作品が割と好きなんですけど。自然と人をテーマとした『The Tree of Life』とか『To the Wonder』とかも感性溢れる感じでいいですよね。

ここ最近のテレンスマリックの作品は、あらすじとかあってないようなものなので、割愛します。

DOPは、『ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ』などのドキュメンタリーでも有名なJörg Widmerです。

 

4. Pain and Glory (dir. Pedro Almodóvar)

スペインの巨匠、ペドロ・アルモドバル!私は『All About My Mother』『Talk to Her』あと『Julietta』が大好きです。

そんな巨匠の最新作は、半自伝的とも言える内容で、幼少期の母親との思い出やロマンス、監督としての生業を続けるべきかと悩む初老映画監督の苦しみをアントニオ・バンデラスが好演しています。

バンデラスはこの作品で、今年のカンヌの男優賞を受賞しています。

 

5. Vitalina Varela (dir. Pedro Costa)

私は4年前の山形国際ドキュメンタリー映画祭でペドロ・コスタの『ホース・マネー』を観た時、なぜこれがドキュメンタリー映画として最高賞を受賞するのか理解ができなかった記憶があります。

そんな彼の最新作は、『ホース・マネー』の女優を主演に迎え、同作のその後、夫の葬式に3日遅れてリズボンに到着した、ある女性の話とのことです。

ペドロ・コスタの作品は、決して分かりやすくなく(どちらかというと難解)、テレンスマリックのようにエモーショナルってわけでもないので、とても好き嫌いの分かれる映画だと思います。ちょっと冒険して観たい人に、おすすめです。

DOPは、コスタの作品を昔から撮り続けているレオナルド・シモンエスです。光の扱いかたがとても上手いです。

 

6. The cordillera of dreams (dir. Patricio Guzmán)
岩波ホールという神保町にある老舗映画館で2015年くらいに上映されていたのが、本作トリオロジーの最初の2作『光のノスタルジア』と『真珠のボタン』です。この作品は、前の2作に続き、チリの美しい風景とそれに相反する人災の歴史について語っています。

ドキュメンタリーを観るのが苦じゃない人には、是非グスマンの映画をお勧めしたいです。社会・政治・自然・文化、などなど、一つの作品でいろんなことが学べます。

 

DOPはSamuel Lahuという39歳のフランス人。

 

他にも、、、、

 

Benedict Andrews監督、クリステン・スチュワート主演の『Seberg』

日本でも公開が決まっているTodd Phillipsの『Joker』

妻のグレタ・ガーウィックが最近絶好調の、Noah Baumbachの『Marriage Story』

メリル・ストリープを主演に招いたパナマ文書流出のお話、Steven Soderbergの『The Laundromat』

『博士と彼女のセオリー』の主演二人が再共演で話題になっているドラマ・スリラー『The Aeronauts』

社会派映画の神様ケン・ローチの『Sorry We Missed You』

 

などなど・・・・・

 

 

また、日本からは、

 

実際に先天性脳性まひの女性を主演に招いた、HIKARI監督の『37seconds』

深田晃司監督の『よこがお』(テアトル新宿で現在も公開中)

キャストが大物揃いすぎて観る前から恐縮してしまう是枝裕和監督の『真実』

日本とウズベキスタン、そしてカタールの合作である、黒沢清監督の『旅のおわり、世界のはじまり』

絵は安定の美しさだけど、協賛企業多すぎと話題になった新海誠監督の『天気の子』(今年のアカデミー賞外国語部門日本代表ですね)

三池崇史監督初のオリジナル脚本『初恋』

西川智也監督による6分間のショートフィルム『Amusement Ride』

 

以上の7作が出品されています!

 

どれか、気になる映画がありましたか?

 

映画は観るだけじゃなくて、どこで、誰と観て、どんな感想を持つかも含めて楽しいですよね。

そんな映画体験が好きなあなたは、是非夏休みを利用してTIFFに行ってみて下さい!

 

以上、エイミーでした。