みなさん初めまして!
GB部のトニことアントニウスと申します!

2022年も残りわずか。12月に入り一気に冷えましたが、
出かける際などは暖かくして、今年も乗り切りましょう!

今回で初投稿ですが、
2022年9月にNETFLIXで公開されました『ENTERGALACTIC』という映像作品をご紹介できればと思います!

タイトル:ENTERGALACTIC
作者:Scott Mescudi, Kenya Barris
原作:Entergalactic (Music Album)
ストーリー:Scott Mescudi
脚本家:Ian Edelman, Maurice Williams
監督:Fletcher Moules
制作会社:Khalabo Ink Society, Netflix Animation, Mad Solar, DNEG Animation
プロデューサー:Michael Penketh, Mike Moon

ENTERGALACTICは、アメリカのラッパー・俳優であるKid Cudi(キッド・カディ)の同名のミュージックアルバムをビジュアル化した、成人向けの音楽アニメーションの特別番組である。Kid Cudiの友人であり、有名ファッションデザイナーであるVirgil Ablohに捧げた作品でもあります。

尺は92分で、長編映画として分類され得ますが、正式には「音楽アニメーションの特別番組(英、Animated Music Television Special)」です。というのも、もともとこの作品はKid Cudiの新アルバムの長尺MV、もしくはそのアルバムを原作とするテレビドラマアニメーションシリーズとしての公開を予定していました。

結果として、長尺MVでもなく、テレビドラマシリーズものでもなく、映画でもない、独特な世界観とスタイルをもった作品として面白いものになったと個人的には思います。

ENTERGALACTICは、Kid Cudi演じる、コミック・アーティストデビューを果たしたグラフィティ・アーティストであり、黒人の主人公「Jabari」の恋愛を追っていく、いわゆるブラック・ラヴに焦点を当てたラブコメですが、物語のペースはとても淡々としており、落ち着いています。それでいてアニメーション作風は、2018年に公開されたCGアニメ映画作品の『スパイダーマン:スパイダーバーズ』へのラブ・レターとも言えるほど大いに参考にしており、印象派の絵画を思わせるほどスタイリッシュで面白いです。

キャスト陣はKid CudiことScott Mescudi自身をはじめ、Jessica Williams, Timothée Chalamet, Tyrone Griffin, Jaden Smithなど豪華な役者が集結していながら、Jabariの姉役には、Kid Cudiの実姉のMaisha Mescudiなどが実際に演じていたり、面白い組み合わせになっています。

『スパイダーマン:スパイダーバーズ』以降のアニメーション映画は、いわゆる「ピクサー・ルーク」から脱却し、よりスタイライズされた、個性的な作風に挑戦していく動きが見られます。このENTERGALACTICも間違いなくそうです。

アジアと欧米ともに、今後どのようなアニメーション作品が世の中に放たれるのかがとても楽しみなアントニウスです。

ENTERGALACTICをまだご覧になっていない方、NETFLIXで見られますので、是非是非です。

長くなりましたが、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!!

アントニウス