florian

良い音楽を聞いたら、それを人に聞かせたくなりませんか。今日紹介するMVの主人公、Florianもそんな1人。ただ、彼はコミュニケーションが得意ではありません。ヘッドフォンを手に、道行く人に突撃します。Florianの意図を知らない人たちは、彼の突飛な行動に戸惑い、拒絶します。そんな彼を追ったのが、Florian三部作です。

3作品を簡単に説明してしまうと・・・

片っ端から出会った人の頭に勝手にヘッドフォンを乗っけようとするFlorianが、拒絶され続ける様子を追ったのが第一話。最後の最後に、ようやく理解してくれる人が現れたと思ったら、音楽プレーヤーごと盗まれてしまい、絶望してしまいます。
Paul Kalkbrenner – Cloud Rider

拒絶され、大事なものも盗まれ、人を信じられなくなったFlorianが自暴自棄になっている様子を捉えたのが第二話。
Paul Kalkbrenner – Mothertrucker

そして最後、拒絶され続けたFlorianが見る、夢の世界がこちら。
ここでは、みんなが彼を受け入れ、彼の好きな音楽に合わせて一緒に踊ります。

Paul Kalkbrenner – Feed Your Head

Florian 、最高の笑顔!
でもこれが空想上のことだと思うと悲しくなってしまいますね。

今回のプロジェクトはDroga5 New Yorkがクリエイティブとして参加しました。
Florianのキャラクターを作りあげるのに、特に力を入れたとのことで、
繊細でピュアで、でもちょっと周りからずれてしまう主人公を丁寧に表現しました。

監督は、Blink Productions 所属のBjörn Rühmann。
2007年、2番目に多くの賞を獲得したと言われるEpuron “The Wind”を演出した人です。
悪戯ばっかりするこの彼が誰だかわかりますか?

Epuron – The Wind from Björn Rühmann on Vimeo.

“風“でした!
人を困らせていた風が、風力発電で人の役に立てるようになったというホロリとしてしまうストーリー。

Florian然り、The Wind然り、監督は周りにフィット出来ないアウトサイダーを描くことが好きなのだそうです。