Spikes3日目!!
Spikesも終わりに近づいてきました。
あとは授賞式を残すのみ。楽しみですね。
今年はTV/Cinema部門、TV/CinemaCraft部門では日本からのエントリーが2作品づつ残ってました。
<TV/Cinema部門>
☆DOG & MONKEY
クライアント:DOGGY MAN
エージェンシー:DAIKO ADVERTISING Osaka, JAPAN
プロダクション:TOEI COMMERCIAL FILM CO. Osaka, JAPAN
☆COUPLE / HAMMER THROW
クライアント:TOYOTA MOTOR CORPORATION
エージェンシー:DENTSU Tokyo, JAPAN
プロダクション:PICT Tokyo, JAPAN
<TV/CinemaCraft部門>
☆THE FEATHER LEADS US TO THE REVOLUTION VOL.2
クライアント:ADIDAS JAPAN
エージェンしー:TBWAHAKUHODO
プロダクション:MONSTER ULTRA Tokyo, JAPAN
*BEST USE OF ANIMATION
☆UNIQLO DEBUT
クライアント:UNIQLO
エージェンシー;GROUND Tokyo, JAPAN
プロダクション;MONSTER ULTRA Tokyo, JAPAN / STINK London, UNITED KINGDOM
*BEST USE OF MUSIC
ショートリスト全体の印象としては、やっぱりデジタル部門では日本がトップで、半数以上取ってました。
ショートリストは部門ごとに→こちらから見れます☆
今日は、私のSpikes最大の目的である営業活動のスケジュールが多かったのですが、その合間にどうにか稲本零さんのセミナーを見ようと会場に駆け込みました。
彼のプレゼンは今まで聞く機会がなく初めてだったのですが、かなりインスパイアされる内容でした。最近NYオフィスへ移られたとか。
プレゼンの内容は、彼が持つ今後の広告の手法を、その1.THEORY(理論)と2.PRACTICE(実践)という二つの段階に分けて分かりやすく説明してくださいました。
彼の持つ広告の理論は”STORY-ENABLING”。
今までは、”STORY-TELLING”、つまり商品や事実の周りに作り上げるストーリーを、テクノロジー、メディアを利用していかに伝えるか、という所にあった。
しかし、今では我々に与えられていたテクノロジー、メディア自体がなくなりつつある、あるいは形を変えつつある(テクノロジーの変化に基づくTwitterなど人間の行動の変化もベースにある。トラディショナルメディア+デジタル=TraDigitalの時代と説明)。
これは、実は広告メディア(紙媒体)が初めて現れた、1460年以来初めての変化であると(それまでは、ただメディアが増え続けていただけだった→1460年、初のグラフィックを紹介、1690年アップルの革命的な広告紹介)。
“STORY-ENABLING”、つまり今後の広告は、商品の周りにあるストーリーを今までのようにただ伝えるのではなく、”ENABLE = 実現化する”ものに変えていかなければならない、と。
そして2.PRACTICEの段階へ写り、彼が関わったFiatのEcodriveなど数点例にあげて解説して下さいました。
FiatのEcodriveができたきっかけは、Fiat内蔵のUSB機能を、キャンペーンとは全く別の用途でエンジェニアが作っていた時に、実はドライバーの運転する時の情報などが全てUSBにコピーできる事を発見し、その情報をどうしたらいいか、と相談された事から始まったそう(キャンペーンの説明はFiat Ecodriveオフィシャルサイトの冒頭に載ってます☆)。
そこから、商品の周りにあるストーリー、つまり
FiatのEcodrive、ドライバーが自分の運転情報(スピードや運転特徴)などを取得し、その情報から分析する事を可能にした。
このように、商品のストーリーを、伝える(STORYTELLING)だけではなく、可能にする(STORYENABLING)が今後において大切だと。
稲本さんは海外の大学で美術とコンピューター•サイエンスを学ばれてたそうです。英語ももちろんネイティブで、プレゼンテーションもかなり分かりやすかった!
今日は稲本さんのプレゼンテーションの後、タクシーに飛び乗り私が前から会ってみたかったアートディレクターBBHのAdrian Chanに会いに行きました。
彼はCampaign Brief Asiaで今年トップ10に選ばれてた方で、若手ではかなり活躍されてるクリエイター。
今年カンヌで受賞していた作品です。PRINTのみですが、Ben&Jerry’s のLove Peace and I ce Cream.
日本のクリエイティブや、監督、スタッフなどにもとても興味あるから是非コラボレーションしたい、と言って下さいました。アジアは、予算があまりない仕事も多いので、その中でどのような形でコラボできるかがポイントになってくるだろうなぁ。
広告祭は、海外営業が目的なのでセミナーなど行けない事も多いですが、素敵な人に会えると本当に楽しい。
営業って、相手を知ろうとする事なのかなぁ、と経験が浅いながらに最近思います。
BBH Singaporeのオフィス;
皆さんどうして黒い羊か知ってましたか?
白い羊の中に、一匹だけいる黒い羊。他とは違うから、という意味みたいです(いたってシンプル!)
左)Adrian Chan (Art Director)、右)Douglas Hamilton (Copywriter)
さて、これからいよいよ授賞式!!
2010アジアの広告ベスト1に選ばれるのは何でしょう?!
そしてアフターパーティーでまた沢山の素敵な人たちに出会えますように。
行ってきます☆