カンヌライオンズ2017、5日目はデジタルクラフト/クリエィティブエフェクティブネス/ラジオ/
フィルムクラフトの4カテゴリーのグランプリご紹介します!

【Digital Craft Grand Prix】- VR

一発目はデジタルクラフトのグランプリ。

アイスランドのアーティストBjorkのアルバム「Vulnicura」から「Notget」のVRミュージックビデオ。

ヤバいです。

VRで見ていただきたいのですが、ライブのツアーでしか見れないそうで、

代わりにYoutubeの動画を。

この作品のCGIを手がけたのがUKのVFX会社Analogで下記のリンクからご覧ください。

 

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Reel

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Analog Studio

http://analogstudio.co.uk/reel

 

作品:Real Time Experience for Bjork’s Notget

クライアント:Bjork

監督:Warren Du Preez   Nick Thornton Jones

CG制作会社:Analog London

【Creative Effectiveness Grand Prix】  – Creative Effectiveness

次は効果的なクリエィティブを評価するクリエィティブ・エフェクティブネスのグランプリ。

見事トップを取ったのがLeo Burnett Chicagoの「ファンゴッホの寝室」。

アメリカ、イリノイ州のシカゴの美術大学Art Institue of Chicagoで行われたゴッホの展示の
プロモーションでゴッホの作品「ファンゴッホの寝室」を立体的に忠実に再現し、
民間宿泊サービスのマッチングサイト、Airbnbで一日$10ほどで実際に泊まることができるというもの。

 

作品:Van Gogh’s Bedroom

クライアント:Art Institute of Chicago

エージェンシー:Leo Burnett Chicago

【Radio Grand Prix】- 演技・脚本

次は4台媒体の中でも一番純粋でピュアなコピー力が求められるラジオのグランプリ。
2年連続でOgilvy & Matherヨハネスブルクがグランプリを取りました。

ケンタッキーフライドチキンのバーガーのバンズの代わりにフライドチキンで挟んだ
ダブルダウンバーガーの肥満人口世界一のアメリカでのラジオ広告。

ナレーター:どうぞ、自分のペースで。

男:デートの終わりに別れ際にその子にハイタッチされた時。

ナレーター:悲しい

男2:トイレットペーパーの紙が中の紙まで裂けた時。

ナレーター: 実に悲しい

と毎日の小さい悲しい出来事をいろんな人が一人ずつナレーターに相談し、「that’s Sad」と慰め、
最後にナレーターが「でも最も一番悲しい出来事はKFCのダブルダウンバーガーが1月9日以降
食べられなくなる時」で落とす。

ラジオcmの本編は下記のリンク内からご視聴ください。

http://adage.com/article/special-report-cannes-lions/ogilvy-south-africatakes-radio-grand-prix-kfc-ads/309556/

作品:The Everyman Meal – The Sad Man

クライアント:KFC

エージェンシー: Ogilvy & Mather Johannesburg

コピーライター: David Krueger

【Film Craft Grand Prix】 – ディレクション

最後はフィルムクラフトのグランプリ。

エレクトロニックダンス音楽の二人組のグループThe Blazeのミュージックビデオ – Territory。

何年も実家に帰っていない男が家に帰り家族や友達と再会し、昔の無邪気だった頃の自分に戻って
行くというストーリー。

キャスティング、シネマトグラフィー、編集全てにおいてショートリストの作品のなかで
ダントツだったそうで、フィルムクラフトの審査の時に初めからこの作品とchannel4の
パラリンピックの「We are the super humans」の2択だったそう。

パラリンピックも素晴らしいが、何10回も見ていると色々と手を抜いているところに気づき、最終的に
審査員全員でTerritoryにグランプリを決めたと審査員長が語っていました。

作品:The Blaze – Territory Music Video
クライアント:The Blaze

監督:Guillaume ・Jonathan Alric

制作会社:Iconoclast

広告祭でミュージックビデオが2つもグランプリを取るという今年は異例な歳ですが、批判を恐れず、感情を揺さぶるストーリーテリングを追求し、2017年の大きなテーマである「Bravery」(勇気)ある作品が高く評価されている気がします。

 

最後はIntegrated/Titanium/Filmのカテゴリーのグランプリを紹介します。次もお楽しみに!