30周年目を迎えた2016年度のサウスバイサウスウェストが終わりました。
今回は弊社の研修チームの一員の見る、今年のトレンドを紹介いたします!

VR × ??

今年はtwitter, meerkat先輩たちに次ぐ次世代スーパースターは誕生しませんでした。が。
オースティン中どこ歩いていても、どのセッションに行っても、耳にするのはVRという単語ばかり。(ARは、まだちょっとだけ。)

VR × ブランド
まずは、企業がVRを使うプロモーションは今後どんどん増えていきそうです。

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(Photo: McDonald’s)

Groove JonesというVR会社によって制作されたマクドナルドのブースでは、ヘッドセットをつけコントローラーを握って、3D空間の巨大なハッピーミールの箱の中で自由にペイントするというもの。終ったら、自分がペイントしたハッピーミールと共に、ペイントしてる自分のgifももらえます。むしろ、後者の方がおもしろい、、、

 

まぬけマンですね。(こちらはPrologue Immersive社の迫り来るダニを倒すゲーム中の文園太郎くん)

マクドナルドの体験は、従来のテレビCMモデルの通用しないVRの世界に、どうやってブランドが進出していくべきかを示す一つの例となりました。どのブランドもライフスタイルブランドとなっている中で、「エモーショナル」「イマーシブ」が売りのVRが消費者とブランドをつなげるいいツールに成り得ます。

他にも、各企業がそれぞれの技術をアピールしていました。

Samsungでは最新VR,Sonyでは最新AR技術を体験できるコーナー。

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(photo credit: Augment)

Samsung Gear VR Loungeでは遊園地のSix Flagsでのジェットコースター同様の体験を椅子に座りながら4Dで体験できるというもの。

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(photo credit: Augment)
Sony Future Labではプロジェクターがモーショントラッキングセンサーを用いてテーブルに置かれた物体を感知。机上に置かれた「不思議の国のアリス」の開いているページに合わせて、アニメーションが動き出します。ただし、こちらはまだ一般販売の予定はなし。まだまだ家のテーブルの上のものに反応したりする世界からは遠いみたいです。

VR × スポーツ
今年のサウスバイでは夢のVR!ではなくなって、着実に運用が進み成果の出ているフィールドも見受けられました。


StrivrというスポーツVR会社では、練習中にフィールドの中にカメラを置き収録し、練習後にプレイをVRで再現・コントロールできるシステムを開発しています。アメリカのプロフットボールリーグNFLに所属する5チームではこれを利用し、実際のプレイをシミュレーションしながら練習を行っているそうです。

VR × 都市計画
ミネソタ大学ではVirtual Reality Design Labを立ち上げ、都市計画の段階でVRで街を作り上げその中を自由に歩けるシステムを開発。
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すごいのが、マルチユーザーシステムであるところ!同じVRの環境の中で、複数人が同居できるため、同じ場所を見ながら効率的に検証できるのです。自分以外の人が立っている場所にはアバターが見えて、うなずいている動作などが反映されるとのこと。
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具体的な運用としては、例えば家の中のひとつの部屋を細かく再現したVRの例。彼らのワークフローがあれば、たとえば洗面台の電気が暗い!という反応があれば、ものの5分くらいで修正・レンダリングを行いすぐに確認できるらしいのです。これはきっと、進行上かなり効率性を高めるはず。

VR × ゲーム、音楽、AV…..!
その他にも、前述のVR×ゲームはもちろん、まるでそこにいるかのような音楽フェスを体験できたり、まるで目の前であんなことやこんなことが繰り広げられるポルノが見れたり、VRはすこしずつ生活の中に浸透していく!と各々のエキシビター、スピーカーは目を輝かせているのでした。

ただ生活の中に浸透していくのに不可欠なのは、コンテンツの面白さはもちろんVRヘッドセットやカメラが手に届く価格帯であること。
Vuzeは、一般の人が360度・3Dで撮影する事を可能にしたカメラキット。1000ドル以下でヘッドセットつきで、今年の4月に正式ローンチ予定だそうです。

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HDカメラが8個搭載され、パソコンにつなぐとシームレスにつないでくれるソフトウェアもついているため、撮影した情景を再び楽しむことができます。これは是非ほしいですね!

次回もつらつらと今年キテたトレンドをご紹介させていただきます。