カンヌと運営事務所が一緒ということもあり、アジア基準というよりも世界基準で審査されるSpikes Asia。受賞作品も、これぞアジアといった感じのものは多くなく、カンヌで見たものがそのまま受賞しているような印象でした。
受賞作品をざっと見てみると、今年はオーストラリア、ニュージーランド、日本の作品が目立っていたように感じます。

それではグランプリ作品をおさらいしていきましょう!

Branded Content & Entertainment
Tourism Victoria “Melbourne Remote Control Tourist”(オーストラリア)

旅する前には観光ガイドブックを読みながらシュミレーションする人もいるのではないでしょうか。それじゃ物足りないという方にぴったりなのがメルボルン観光を疑似体験出来てしまうこちら!FacebookやTwitterを通じて、ユーザーがメルボルンでしたいことをリクエスト。カメラを頭に取り付けた男女が、ユーザーの要望に応えて、様々な場所を訪れ、体験します。5日間で世界中から9000近くのリクエストを受付け、結果的には、メルボルン観光の期待感を上げるだけでなく、今だかつてなかったような体験型観光ガイドを作ることに成功しました。是非、世界各地でやってもらいたいプロジェクトですね!

その他受賞作品はこちら

Creative Effectiveness
Virgin Mobile “How Brad Pitt’s Bro Helped Virgin Mobile Punch Above Its Weight” (オーストラリア)

こちらは、昨年ショートリスト以上を獲得した作品のみがエントリーを許されるカテゴリ。
公平なチャンスを与えることをモットーとするVirgin Mobileが、Telstra, Optus, Vodafoneというモバイル通信のBIG3が独占するマーケットの中での認知度をあげるためにスポークスパーソンとしてフィーチャーしたのが、世界で最も有名な男の弟にも関わらず、見合うだけの注目を浴びていないというブラッド・ピットの弟(!)。彼がスターになった気分を味わえるよう、オーストラリア中を巻き込んだキャンペーンを起こしました。Virgin Mobileは誰にでもフェアであるという企業理念を伝えることで会社のイメージアップを図ることに成功しました。

その他受賞作品はこちら

Design
Kishokai Medical Corporation “Mother Book” (日本)

今年のカンヌでもグランプリを2つ獲得し話題となったMother Bookが受賞しました。
赤ちゃんをお腹に宿した時間をかけがえのないものに。40週という妊娠期間に合わせて作られたこちらのブックは、ページをめくるごとに赤ちゃんの成長過程を学べるだけでなく、その時々の赤ちゃんへの気持ちをメッセージとして残せるようになっています。

その他受賞作品はこちら

Digital
Honda “Sound of Honda/ Ayrton Senna 1989” (日本)

1989年F1日本グランプリ、鈴鹿サーキットで当時の至上最速ラップを刻んだアイルトン・セナの走行データを元に、エンジン音を再現。リアルタイムに車の走行データを記録するInternaviという、まだあまり認知度の高くない技術が持つ可能性を、今回のプロジェクトで知らしめることに成功しました。今年のOne Show、Cannes、D&AD等、ありとあらゆる広告賞で非常に高い評価を受けた作品です。

ケースビデオと、その他の受賞作品はこちらでチェック

Direct
先ほど紹介したTourism Victoria “Melbourne Remote Control Tourist” (オーストラリア)が受賞!

その他の受賞作品はこちら

Film
Digitalでもグランプリを受賞したHonda “Sound of Honda/ Ayrton Senna 1989” (日本)が受賞しました。

FILM部門のその他の作品はココでチェック。

つづく!