[カンヌ2014] 受賞作品大予想part.6 企業広告が目立つ!
カンヌ2014の受賞作品大予想は今日で終わり。
最後は、今まで取り上げていない中で注目の企業広告をいくつかご紹介します。
■ Dove “Selfie”
まず最初は、去年”Beauty Sketches”で成功を収めたDoveの次のキャンペーン。去年は対面する相手から見た自分と向き合う事から本当の美しさを考え直すものでした。今年は、SNS上にいる全ての「人」が対象。雑誌やメディアが作る「美」の定義と自分を比較しがちだが、実は、SNSという最大のメディアによって「美」の定義を多様化する事ができる、というもの。Selfieを撮ってSNSに上げる事によって、人と違う所が、実は個性を作り、自分を美しくするのだ、という事に気付かされる。「美しいとは、強くある事、自分を受け入れ、ハッピーである事」であると。
■ SKYPE “The Born Friends Family Portrait”
ドキュメンタリー系のCMが今年のトレンドの一つでしょうか。生まれもって片腕がない女の子の親が、自分の子と同じ状況の子を探し、その子供同士が大きくなってからずっとSkypeで友情を培ってきて、何年越しにようやく会えたというドラマを追ったCM。
■ AT&T “From one second to the next”
AT&Tの”From one second to the next”(”一秒という間に”)。
ショートメールしながら運転は止めましょう、というメッセージのショートフィルム。実際にその事によって人生が大きく変わってしまった事故の加害者、被害者の、その時を振り返るインタビュー形式。観た後、強く心に残ります。
■ Scottish Police Federation #itswhatwedo
“Maggie”/”Robert”/Andrew”
「警察は何をしてるの?」という市民の声が多い中、スコットランド警察連合が作ったCM。Maggie, Robert, Andrewという3人のキャラクターを中心に、日々遭遇する場面を再現。1カットで最後までシーンを描いている事で緊張感を作っている所がすごい。
Creative and production: Brain Candy Films/Tinker Taylor TV Director: Simon Ellis
■ Newcastle “The Mega Huge Football Game Ad Newcastle Could’ve Made”
Newcastleがスーパーボールのために作ったCM。あ、これは企業広告ではないかもですが、、
Newcastleが作ろうとしていたCMがあったが、それをクライアントが払えなかったために急遽ボツになり、そのbehind the scenes(裏話)を公開する、というキャンペーン。作るはずだったCMの絵コンテ、出演予定だったAnna Kendrick、声を演じる予定だったKeyshawn JohnsonへのインタビューをそれぞれCMにした。全てwww.ifwemadeit.com上で展開。キャンペーンで何か取るかも?!
Agency: Droga 5 NY Production Company: SMUGGLER Director: Randy Krallman /Sniper Twins