「CESがモーターショーになる」今年はこんな声が多く聞こえてきました。車業界が大きな変革期を迎えているようです。
車メーカー出展数が、去年は2社のみだったのに、今年は8社も出展してました(Audi/Chevrolet/Chrysler/Ford/Hyundai/Kia/Lexus/Subaru)。


☆車業界の変革期

どの車メーカーのブースに行っても、目に入って来る言葉は「Connected Car」。トレンド2で紹介した「Connected Home」の中に、車も統合されて考えられるようになる、というのが印象でした。
will.i.amが言っていた、「車に乗ってると、冷蔵庫に牛乳がなくなってるよ、って車が教えてくれる」時代がそう遠くないのかも?

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例えばChevroletでは、Chevy Sonic RSとChevy Sparkのハンドルにボタン一つでSiriを立ち上げられ、iPhoneに接続できる機能のデモをしてました。

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このMyLinkというのは、iPhoneと車をシームレスに繋ぐ事ができるアプリ。

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このようにアプリのボタン一つでどこからでもロック/解除、エンジンON/OFF、ホーンON/OFFができたり、、

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iPhoneで検索した地図を車のナビに転送する事ができたり、、

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もちろん現在どのくらいのエネルギーが残っているかなども教えてくれる。

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ここでも登場するのがNFC。チャージステーションでモバイルをかざすと、現在どのくらいエネルギーが残っていて、例えばどのくらいチャージしたいかも選択できると共に、支払いもそのままできる。


☆どの家電メーカーも車メーカーとコラボ

Connected Homeに統合される、とさきほど言いましたが、どの家電メーカーもほとんど車メーカーとパートナーシップを結び、車内のデスプレイやシステムの開発を行っているようです。

例えば、Panasonicのキーノートも車業界との深い関わりが語られていました。車のバッテリーはもちろん、バッテリー利用の効率化、エアコンシステムの効率化に加え、PanasonicのConnected Homeシステムを車にも適用する、と。上で紹介したChevroletのMyLinkはパナソニックとのコラボ開発だったと以下のキーノート一部で言ってます。

去年まではSONYブースに車関係の商品はなかったのですが、今年はモバイルのナビアプリをそのまま車のディスプレイに移せる機能が紹介されてました。

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☆今後の車業界のキーワードは「Integrated Safety」

最後に、テクノロジーの進化と共に注目されているのが「Integrated Safety」
テクノロジーが進化するなら、車の安全、人の安全を強化できるようにしようよ、って事ですね。

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今年Lexusが大々的に紹介していたのがこの自動運転式、セーフティーカー。以下の映像、これ全て自動運転。前にマウントされているカメラが左右を認識し、上のカメラはレイザーで周囲の情報、道、人物などを関知している。GPSも搭載。
現在は試乗コースで運転中で、周囲の情報をキャッチしてる状態だそう。
これを利用し、より安全に運転できるシステム構築を目指している。

Lexusは、「将来車が自動運転になる、とは思っていない、運転手がパイロットのように、車と一緒により安全に運転できるシステムを開発していきたい」と言ってました。