「温かい家庭」を応援するHoneymaidのThis is Wholesomeキャンペーンの最新作
初めましてAOI Pro. のGMB部でアルバイトとしてシアトルから来ました
藤村ジョナサン元気です。初めてのブログエントリーになりますのでお手柔らかにお願い致します!
さて、早速ブログのトピックに入りたいと思います。
今回ご紹介したいのが、現代社会で家庭環境が変わり続ける中、様々な「愛」の形をドキュメンタリー風に描写したアメリカで90年愛され続けたクラッカーブランドハニーメイドのキャンペーンの最新作「ブレンドファミリー」です。
このcmを簡単に説明すると、離婚は悲惨なことだが、再婚後の家族でも心を開き愛情を注げば幸せな家庭を築けると言ったメッセージのこもったキャンペーン。ちなみにThis Is Wholesome とは「健全」と言う意味でこの場合はこのクラッカーはこの家族のように「愛情がいっぱい詰まってます」という意味に近いかもしれません。
このスポットの最後のコピーを和訳すると:
「アメリカの家族の4割以上は再婚相手との「ブレンドファミリー」
だと言われています。」
「たとえ「家族」の形がどんなに変わろうと、暖かい(健全な)家庭の形は変わらない」
「愛情がいっぱい詰まっています」
と言う感じで終わり、最後にツイッターを通して視聴者の「ブレンドファミリー」を #NotBroken #ThsIsWholesome のハッシュタグを使いシェアすることを呼びかけています。
ブレンドファミリーの子どももSNS上で他の自分のような家族を見て「自分は一人じゃないんだ」と目で見て分かります。人間味のない統計データを可視化するといった素晴らしいソーシャルキャンペーンです。
このシリーズは他にも「パンクロッカーの父と娘」「パパが二人いる家庭」「軍隊家族」「シングルファザー」といった様々な本物の家庭を物語っています。
こちらも合わせてどうぞ。
A Rocking Family
Team of Two
Dad&Papa
Time Away
日本でこのようなキャンペーンを展開する場合どのような家族に焦点を当てられるでしょうか? 例えば国際結婚の間で生まれたいわゆる「ハーフ」または「ダブル」と呼ばれる子ども達も国際社会の中で年々増えています。少なくとも私が育った環境はそのような家族が多く、社会になかなか理解されず子どもの頃イジメにあったり、苦しんでいる友達が多くいました。
2010年の厚生労働省人口動態統計年報によると、結婚総数(婚姻件数)の約4.3%が国際結婚であるらしく(およそ30,000組)、今ネット上で簡単にシェアできるプラットフォームが発達している中このようなキャンペーンによって救われる人は多いんじゃないかと思います。
このようなキャンペーンはもちろんリスクが大きく、Youtube上でネガティブなコメントやSNS上で苦情が多く寄せられたそうです。ですが担当していた代理店Droga5はこれももちろん予測しており、下記がその対策です。
面白いですね。カッコいいですね。見ているだけでにやにやしてしまいます。
90年変わらない味のハニーメイドのようなブランドにこそ、もっとこのようにドンとブランドらしさを強く強調して欲しいものです。
CREDITS
Client: Mondelez International/Honey Maid
Agency: Droga5, New York
Creative Chairman: David Droga
Production Company: Über Content
Director: Eliot Rausch
DOP: Jackson Hunt
Written by: Genki