あの映画の名台詞はこうやって生まれた!
どうも、TOHOシネマズの3Dメガネが部屋に散乱してる吉川です。
TOHOシネマズの3Dメガネって、返却せずにお持ち帰りさせられるんですよ。んで次回持ってくると100円引き、みたいなシステムなんですよ。でも映画なんて突発的に見ることが多いし、バック・トゥ・ザ・フューチャー1のビフの子分じゃあるまいし、3Dメガネを常備してるわけじゃないじゃないですか。無駄に増えていく一方なんですけど。こうなったら映画館の前で3D映画が高すぎてママからもらってるお小遣いじゃ足りないという迷える子羊たちにメガネを50円で売る商売始めたろか・・・
っと一攫千金の夢は置いといて、ヴォルクスワーゲンが「See Film Differently」というキャンペーンを行なっているのご存知ですか?実はVWは僕らの知らないところでUKのインディペンデントシネマのスポンサーをかれこれ6年もしていたらしいです。その一環としてCMを打ち出してるんですが、これが地味におもしろい。あの有名な映画の舞台裏っちゃ舞台裏のような・・・3つあります。
ジョーズ篇
「シネマ界を代表するあのセリフは台本からではなかった」
青年「ジョー!!おい、ジョー!!」
ジョー「なんだようるせぇな。っておい、それこっち向けんじゃねぇよ」
青年「ああごめん。んでさ、見た?」
ジョー「まだだ。どうした?」
青年「めちゃくちゃでかいよ」
ジョー「本当か」
青年「信じられないほど巨大だよ」
ジョー「・・・大体どれぐらいなんだよ」
青年「もう見てみなって」
作業連中「もうちょい、こっち向けて・・・」
作業連中「こっちってどっちだよ」
ジョー「お〜い!お前ら!こりゃもっとでかい船が必要だぞ!」
助監督「ジョー、ちょっと静かにしてくれ!シャイダーさんが起きちまうだろ!」
ロイ・シャイダーの有名なセリフ”You’re gonna need a bigger boat”(もっとでかい船が必要だぞ)はこうやって生まれたんですね・・・
羊たちの沈黙篇
「シネマ界を代表するあのセリフは台本からではなかった」
金髪「それで、羊はいつ撮影するのかしら?」
黒髪「それが羊なんて一切出てこないらしいわよ」
金髪「羊すごい楽しみにしてたのに・・・」
黒髪「本当よね。にしてもホプキンスさんすごい素敵よね」
金髪「そうね」
黒髪「あたしのことちょっと好きだと思うのよね。そんなことないかしら。でも毎朝来ると・・・ああ違う違うそこは伸ばして」
金髪「あ、はい」
黒髪「毎朝来るとあたしとお茶を飲むのよ」
金髪「あら本当」
黒髪「ズババババババッ」
金髪「・・・」
黒髪「彼すごい綺麗な瞳してるわよね。なんだか全てを見透かされてしまいそう」
金髪「・・・」
黒髪「スババババババッ」
羊たちの沈黙はしばらく見てないんで覚えてないんですが、これはこのお茶をすする音にアンソニー・ホプキンスはインスパイアされたのかな・・・?誰か教えて!
タクシー・ドライバー篇
ヒゲ男「あのボビー(ロバートデニーロ)とかいうガキ、礼儀がなってねぇよ」
天パ男「まあ、スターだからな・・・」
ヒゲ男「そりゃ言い訳になんねぇよ!!」
天パ男「何をしたっていうんだ」
ヒゲ男「オレは裏でストロガノフを煮込んでたんだ。そしたらよ、そいつトラックの前に来るとこうぬかしたんだよ”早くしてくれ、おいこっちは腹減ってんだよ”って」
天パ男「ほぉ」
ヒゲ男「オレは背を向けてたから気づかなかっただけなんだよ」
天パ男「そりゃそうだ」
ヒゲ男「だから言ってやったんだよ。”オレに言ってんのか?”って」
天パ男「それで?」
ヒゲ男「それでもっかい言ってやったんだよ、”お前、オレに言ってんのか?”」
天パ男「そしたら向こうなんて言ったんだよ」
ヒゲ男「なんも。あのいつものほほ笑み浮かべながら歩いていっちまったんだよ。これだからメソッドアクターは・・・」
天パ男「ひとつ言えるのは、彼の新しい髪型には僕は賛成しかねるね」
ヒゲ男「ああ・・・ルーシー!やあ元気?パイなんてどうだい?ストロベリーにするかい?いいねぇ。クリームもつけちゃうよ〜」
”You talkin’ to me?”(オレに言ってんのか?)はドヤ顔中のドヤ顔で言いたいセリフ堂々のナンバーワンです。
監督はStink所属のIvan Zacharias。
こちらで他の作品も見れます。