こんにちは。UX戦略部の宮川です。
これからテクノロジー寄りの話題を定期的に書いていけたらと思っています!
どうぞよろしくお願いします。

医療、健康×テクノロジーでますます注目されるDigital Health。
一言にDigital Healthと言っても、元はIT技術を使って電子カルテ化や遠隔医療などを実現しようとした eHealth, telehealthを経て、<Connected Health>という考え方が主流になっているようです。
今までバラバラになっていた自分の医療・ヘルスケア情報をひとつにまとめて自分で管理する。医療機関が患者さんの情報や、それぞれの知見をシェアすることで、迅速かつより適切、時には遠隔での治療を行えるというような考え方ですね!

確かに情報共有をきっかけにお医者さんどうしの交流が進めば、医療技術の底上げや慢性的な医師不足の改善が期待できそうです。効率的に高品質の医療を運ぶ、いわば医療の交通整理みたいなものでしょうか。

さて、実現するための立役者となるのが健康を促進・管理するためのモバイル機器、<mHealth>と呼ばれる分野。
スマホアプリにとらわれずウェアラブルな新しい機器が素敵です。
今年のCES2013のレポートでも取り上げられていたように実機として続々登場しているようです。

【Talking Shoe】

SXSWで実際デモされていました。小さなコンピュータと圧力センサー、加速度計、ジャイロスコープが備わっていてBluetoothで通信するようです。靴が“しゃべる”なんてとってもfunなUI。こうい発想の仕方は参考になります。

【LUMOback】
http://www.lumoback.com/

背中の健康をサポートしてくれるベルト。姿勢が悪いとセンサーが感知して振動して教えてくれるそうです。立ってる時、座ってる時、寝ている時でも歩いている時でもつけていられるとか。iPhone/iPadのアプリに接続してアバターが姿勢を可視化。緑だとOK、オレンジは警告のしるし。ちょっとかわいいです。すごいなと思ったのは、スタンフォード大学卒業生の3人で開発し、Kickstarterで資金調達しているところ。今どきな感じ!うーん、しかしこれ欲しいです。

【ASTHMAPOLIS】
http://asthmapolis.com/

喘息を管理してくれるセンサーシステム。何と吸入器に取り付けるそうです。患者さんが使用すると場所と時間をスマホに送信。その情報がAsthmapolisのサーバーに転送される仕組み。いつ使ったかの記録が残せるのはうれしいですね。リマインダー機能もあるそうです。なるほどと思ったのは、患者さんたちがどこで使ったかを追跡していくと、地域の環境と喘息の関係を細かく分析できるということ。大気汚染と呼吸器疾患の研究分野で活躍が期待されているそうです。ちなみにこちらはウィスコンシン州のスタートアップ。

この分野、しばらくアプリやサービスの群雄割拠状態が続きそうです!
私もプチ・トラッキングということで友人からススメてもらったMovesを愛用していますが、SXSWに行っていた時と比べると、歩数が半分から3分の1程度に!!どうりで顎の辺りが丸みを帯びてきたような気が…

次回ももう少しだけヘルスケア系で面白そうな試みをしているところをピックアップして書こうと思います。

ではまた次回よろしくお願いします!

参考:
http://www.foxnews.com/tech/2013/03/11/google-unveils-talking-shoes-that-motivate-to-move/
http://mashable.com/2012/07/02/lumoback-sensor/
http://techcrunch.com/2013/04/05/asthmapolis-wants-to-hack-the-inhaler-and-help-26-million-americans-better-track-and-manage-their-asthma/