3Dプリントで表現される繊細なストップモーションの世界
ご無沙汰しております!
今年もあっという間に桜の季節・・・かと思いきや、3月に入ってもなかなか寒さが和らぎませんね。
久々に、最近私が気になった海外のストップモーション作品をご紹介いたします!
WWF – Up in Smoke from NOMINT on Vimeo.
WWFという環境保全団体の”Up in Smoke”という作品で、監督はYannis & Friends、プロダクションはロンドンベースのアニメーション会社Nomint。現在は20名を超えるアニメーション監督がレップされているプロダクションです。
本作は、1つ1つのコマの動きを全て3Dプリントを使って制作していったとのこと。女の子のポーズだけで計700個制作され、手で色を塗りながら微調整も加えられています。
撮影は全てインカメでCGなし。卓上で煙を充満させたり、火をつけたりしながら撮影されました。
WWF – Up in Smoke – Behind the Scenes from NOMINT on Vimeo.
実際に制作にかかった時間はまる一年、撮影だけで1ヶ月はかかったそう。煙のようなコントロールの効かせづらい素材をスロップモーションに取り込んでしまう技術の高さにも驚きです!
そして何より、3Dプリントという事実を感じさせない人間味あふれる素材感や、繊細なポーズ1つ1つから、言葉も表情もない少女の強い感情やストーリー性が伝わってくる点が魅力的ですね。
本作は同監督のWWFシリーズ3作目で、これまで様々な国際賞でも高く評価されてきました。
気になる方は、ぜひ過去作品もご覧ください!