Who won? ☆ 2019カンヌ予想パート5
今回の投稿では、今年のカンヌライオンズはどの広告が優勝するのかを新入社員の2人がそれぞれ予想しましたのですが、、、投稿のタイミングを逃し、受賞作品が発表されてしまいました。
ということで、結果と照らし合わせながら私たちの予想をご覧ください。
まずは佐藤から早速行かせてもらいます。
ちなみに、去年の優勝作品はこちら。
このようにシリアス系だったので、私は候補の一つはコメディ系で挙げさせてもらいました。
この作品の素晴らしい要素はたくさんありますが、挑戦的なところが特に良いと思います。
(以下ネタバレ)
最後まで何のCMか分からない。映像や音楽のトーン、そしてロボットの不気味さから何やら不穏を感じますが、箱を開けてみればフライドチキンの広告という意外性。
シネマティックな映像とハイレベルなCG技術を駆使し、少しずつ人間性を獲得していくロボットの様をちゃんと物語として描く。結末はどうなるのかと見入った人には笑いを誘う結末も用意されていて、非常によく出来た広告だと関心してしまいました(妻がここまで気づかないことには少し疑問を感じますが)。
二つ目の予想はこちら。
映像や演出はもちろん、最後に出る “Boys will be boys. Or they can be so much more.” というキャッチコピーが心に刺さります。問題視される “toxic masculinity”(有害な男性性)がまだまだ浸透していることについて警鐘を鳴らす良作ではないでしょうか。
以上が佐藤の予想です。どの作品が選ばれるのか、とても楽しみです!
次に私、今馳ハーモニーはシリーズ系で有望な作品から予想をします。
まずこちらはAmazonPrime VideoのオリジナルドラマのCMです。こちらの作品はGreat Shows Stay With You(面白い番組は頭から離れない)シリーズからです。
こちらのコマーシャルではドラマ「ジャック・ライアン」をみた父親が、どんどんその世界観に染まっていくという内容です。「ジャック・ライアン」はアメリカとその同盟国を狙う新興勢力のテロリストとCIA分析官の争いを描いたドラマです。
比較的にシンプルな内容でありながら印象に残るのは、同感できるからではないでしょうか?私自身も面白いドラマを一気見した後はその世界観に飲み込まれ、なかなか抜け出せないことがあります。海外ドラマを見すぎて、久しぶりに外の世界に出たとき、「あっ、ここは日本だった、、」となったりします。
その他、Great Shows Stay With Youシリーズは様々な番組のバージョンがあります。
例えば、時代劇の「ヴァイキング ~海の覇者たち~」バージョンはこちら、、、
そのドラマを見ていなくても、ドラマ内の映像をほとんど使っていなくても、なんとなくドラマの内容が伝わってくるのが素晴らしいですね。
次に紹介したいのはThe New York TimesのThe Truth Is Worth It(真実には価値がある)シリーズの作品です。
こちらは、アメリカに不法入国した幼い子供を親から引き離して収容しているという真実を突き止めるという内容です。ワードが次々と繋がるのと共に、真実へと繋がっていきます。
ソーサシャルメディアなどで虚偽報道が一般化する裏腹に、研究に基づいたニュースであっても権力者に虚偽報道だと宣言されてしまうことが問題となっているアメリカ。決してアメリカだけの問題ではないですが、そのような背景の中、The Truth Is Worth Itのメッセージはより意味深いものとなっています。
同じシリーズでミャンマーのロヒンギャ問題に着目したものがこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=PZJdKuTRN5E
シリーズ系で受賞する作品はあるでしょうか?
以上が今馳の予想です。