[カンヌ2014] Joe Pytka, 2014 Lion of St. Mark – 5000以上ものCMを演出した人 – おめでとうJoe Pytkaさん!
本当にCMを愛する人であれば、Joe Pytkaのことはご存知でしょう!彼の功績をとてもリストにすることなど出来ないでしょうが、知らない人のために言うと、これまでに5000以上ものCMを演出した人なのです!5000ものCMに関わったなんて、信じられます?!カンヌだけでも、1985年のPepsi Cola “Archaeology’と、1986年のJohn Hancock Financial Services ‘Bill Heater’のためにCannes Lions Film Grand Prixを2回、また1979, 1986, 1987, 1988, 1993, 1994, 1995年と、合計7つのPalme d’Or awards(これは、ポイント集計を元にプロダクション会社に与えられる賞です)、そして記念すべきCannes 50th anniversary で、演出とベストプロダクションのために2つの名誉賞を受賞しています。
今年は、Lion of St. Markを受賞することになっています。これはCannes Lionsでも最も栄誉あるアワード、特別功労賞のことです!これを受賞したことがあるのは、Lee Clow (2013), Dan Wieden (2012)そしてSir John Hegarty (2011)。広告界の巨人ばかりです!!
1984年になってから開催地がカンヌに移ったわけですが、Lion of St. Markは、1954年に始めてフェスティバルが開催されたベニスのSt. Mark’s Squareにあるライオン像をモデルに作られたオリジナル像を再現したものです。
GRAND PRIXを獲得した2作品をご覧下さい:
1985年 Cannes Lions Film Grand Prix – Pepsi-Cola Company ‘Archaeology’
1986年 Cannes Lions Film Grand Prix – John Hancock Financial Services ‘Bill Heater’
Nike “The Wall”が公開された時、とても大きな話題になったことを憶えています。皆、畏敬の念を抱いたものです!20年も前に作られたということをお忘れなく。当時、CGIはまだとても新しい技術でした!
1994年 Nike “The Wall”
カンヌで賞を獲得した彼の作品は、何もNikeだけではありません!PEPSIも数多くの賞を受賞しました!!昔は、フェスティバル期間中に開催されるセミナーもそれほど多くありませんでした。各カテゴリのフィルムを延々と見ていたものです!衣類と飲料のカテゴリは、いつもエントリー作品でいっぱいでした!!そのほとんどが、NikeとPepsiなのです!
セクシーなイメージで実際に商品が売れた、Cindy CrawfordのスーパーボールCMに勝てるものは他にありませんでした。
彼のPepsi CMは、セクシーなCindyで終わることなく、セクシーなBritney Spears、そしてCoca ColaとPepsiの配達人をフィーチャーしたものと続きます!日本のクライアントだったら、ここまでするでしょうか?
Pepsi “Security Camera”
Pepsi MAX “Diner”
2001年には、ディズニーのMagic Happensキャンペーンを手掛けました!!どのCMも、俳優たちのパフォーマンスが素晴らしいのです。私のお気に入りは、ある夜、ベッドで一緒に過ごす1組のカップルをフィーチャーした作品です。
妻が言います“ハニー!ハニー!わたし、眠れないの!”彼女は、自分達が別れそうな気がすると言うのです。もう昔とは違うのです!“もうあなたは、前のように話してくれないじゃない!”と彼女は言います。涙無しには見られないでしょう!
同じキャンペーンから。今度は、一緒に夕食を食べるカップルです。ネタバレしたくはないのだけれど、彼女は彼がプロポーズしてくれるのではと願っているのです!そして、実際そうなります!でも、とってもロマンチックな形で!Ahhhh、ディズニーのマジックですね!!!
もし、彼に直接会ったとしたら、きっと巨人か、バイキングかと思うのではないでしょうか!!彼の見た目だけでなく、彼が放つオーラがそう見せるのです!!ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、私はちょっとしたオタクなのです!去年彼に会ったときには、何としてでも彼と写真を撮らねばと思いました!!
彼こそこの賞に相応しい人です! おめでとうJoe Pytkaさん!!!
Enjoy!!