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雨もあがったテキサス!昼間はTシャツ1枚で大丈夫

はじまりはいつも雨…。SXSWもそう。しかし3日目あたりから雲間からお日さまが見えて、昼間はTシャツでも暑いくらいでした。日当たりのよいコンベンションセンター会場では、”Social Discovery”というキーワードの元、次世代ソーシャルサービスの合戦が繰り広げられていました。 宮川です!インタラクティブ目線でお届けするSXSWレポート第2回目行きます。


■Discovery,それは、君がいる場所!
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スマホアプリHighlight
http://itunes.apple.com/us/app/highlight/id441534409?mt=8)が注目を集めていましたが、他にもGlancee(http://www.glancee.com/)、sonar(http://www.sonar.me/)、banjo(http://ban.jo/)などが話題に。やはりトレンドなんですね。共通の友人や話題を持つ人が近くにいると居場所をゆるやかに教えてくれます。これらのアプリはすべて位置情報を使っています。“今いる場所”という、出身地や居住地よりも詳細なタグがつくことによって、新たなコミュニケーションが生まれています。さらに 自分のタグ情報と近い人とのマッチングを可能にしてくれるようにもなっています。今は個人間のマッチングだけですが、例えば歩いていたら、「近くにあなたの好みの○○があるよ」と教えてくれたりというような、広がりも考えられます。
実際に私もインストールしてみましたが、やはり女性だとインストールするのにためらう気持ちがあるかと思います。SXSWカンファレンスの中でも課題として挙げられていましたが、個人情報をどう守っていくかも、この手のアプリやサービスにはつきものですね!


■まだある気になるサービス達!
Turntable.fm(http://turntable.fm/)ソーシャル系音楽サイトにも注目!セミナーの議題に挙げられたり音楽イベントで盛り上がったりしていました。ネット上でDJプレイを楽しむというもの。著作の問題もありつつ、音楽の未来形のひとつとして注目されているようです。楽曲のライセンス問題により、現在日本からは利用することができません。有名DJを呼んで盛り上がったライブの様子はこちら。

Diplo + Turntable.fm + SXSW + Pepsi + Intel 3.15 from Turntable.fm on Vimeo.

コンベンションセンターの大きなホールを使って、サービスやアプリの紹介や商談が行われるTradeshowも音楽コンテンツやSocialを扱ったものが主流でした。
Kinoma Play(http://kinoma.com/)はAndroid用サービス横断プラットフォームで、FB、Twitter、YouTubeやWiki、Yahoo!Newsなどいろんなアプリやサービスに分散化してしまう情報を一元管理できます。ブースには私と同じ背の高さくらいのスマホのデモ機がありました。いろんなサービスに投稿したものも履歴として一覧表示でき、情報を時系列で管理するということが簡単にできて便利そうでした。

アナログ感があってデモンストレーションが目立っていたのが、VinylRecorder(http://www.vinylrecorder.com/)。自宅でアナログ・レコードが作れる素敵なマシーンです。欲しいw!SNS上で作曲、リミックスした音源をオリジナルレコードにしてプレゼントする、なんてことができたら素敵です。
カタカタとレコード盤に音を刻んでいく様子は、デジタルで疲れた頭を癒してくれました。
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■Interactive部門終了!来年は何が起こるのか?
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世界中からInteractive業界の精鋭たちが集まって熱い議論・討論、発表会を繰り広げた怒濤の前半5日間は終了。Social Discoveryをはじめとするキーワードやアイデアの種を持ち帰って、それぞれがまた新たなサービスを生み出してInteractiveの潮流をつくる、というサイクルが見えた気がしました。今年は“位置情報”をタグ化しマッチングしてDiscoveryさせることがトレンドでした。しかし、誰も思いつかなかった概念をタグ化して人を繋ぐだけで、新しいサービスにできるのではないでしょうか。Google Schemerでいえば“予定”という概念をタグ化してDiscoveryを生み出しています。「ソーシャル」の地盤が固まり、より新しくて繊細なタグで人が繋がっていった未来に何が起こるのか、それを考えるだけでもワクワクします。Interactive部門は来年どんな面白い事になるのでしょうか。SXSW2013へ向けた戦いはもう始まっているようです。

次回はfilm/music部門と全体まとめのレポートお送りします!次回もおたのしみに!

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オースティン空港出発ゲートにて。DELLのコピーがぐっときました。

Written by 宮川麻衣子