お祭り騒ぎのSXSWから帰ってきました。
今回国際チームまぎれて参加してきました宮川です。いつもの国際ブログとは違う、インタラクティブを生業とする私の視点で、刺激的だった10日間を2回に分けてレポートしたいと思います。

最初は雨だったAustin。何を物語るのか…

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SXSWのInteractive部門は“サービス”に特化したセミナーや展示で溢れていました。元々は音楽Festivalだったものが発展しただけあって、コンテンツやそれをのせるユニークなサービスに重きを置くのも自然のことかもしれません。

それでは早速見てみましょう!

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■いざ行かん!情報戦の始まりだ!

実に400以上ものセミナーが開かれるSXSW。各セミナー内容を把握する作業が一苦労。しかしそこはInteractiveの祭典らしく、SNSサイトが準備され、お気に入りをクリックするだけで、マイスケジュール完成!会場ではほぼ全員がiPhone、iPad、Macbook、スマートフォンを片手に毎スケジュールをチェックしながら、目まぐるしく移動。それだけアプリを起動したり、電話したりメールしたりすると、死活問題になってくるのがバッテリー。スポンサー企業が用意している電源は、ラウンジなどでは足りずに、コンベンションセンターのあちらこちらで、電源求めてさまよう人多数!そんな電源不足のせいかw、トレードショウで展示されていたmophieのバッテリー付きケースにも人だかりができていました。


■そこに人がいるから生まれるサービス達

世界中から人が集まる祭典では、それを利用したアプリも流行っていたようです。Highlightというアプリは、Facebookの情報を利用した位置アプリで、同じ興味関心事や共通の知人がいる場合、近寄れば位置が通知されます。こちらのブログでも紹介したSocial Discoveryのサービスのひとつといえます。

アメリカでβ版がリリースされているGoogle Schemerも詳しくお伝えすると、これは行動をレコメンドしてもらい、自分の行動プランを発見していくというサービス。
「週末銀座で映画が見たいんだけど…!」とつぶやくと友達や嗜好の似ている人から、「もしデートならこの映画だよ!」「映画○○泣けたよ!」とレコメンドされます。この場合場所もつぶやいているので「銀座の○○ってお店おいしかった」という関連レコメンドもみることができます。気に入れば、自分の予定(scheme)として組み込という仕組み。Schemer自体に学習機能がついているそうで未来が広がりますね。

当然このサービスの受けはGoogle+!こういう予定立てましたというのがG+に表示されます。よくできています。

Schemerの紹介ビデオはこちら:

日本ではリリースされていないのですが、またもや招待制なので興味のある方はこちらのWishリストに登録ください。

AndroidもSchemerのアイコンのヒゲ仕様になっていました!

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■ Interactive部門に参加して感じた二つの事とは?

目まぐるしい10日間を駆け抜けて特に印象的だったInteractive部門。参加して感じたことは二つあります。

一つは、最適な情報を最適な方法で伝えるにはどうしたらいいか。把握しきれないほどのセミナーやセッション、それから秘密のライブ、事前に知っていれば…と後悔することが多々。情報自体に到達できないもどかしさ。私も自分では検索能力や情報収集力はある方だとうぬぼれて(笑)いましたが、膨大な情報量から最適で有益なものをチョイスする能力は身につけるのが難しいとわかりました。情報が無料だからこそ、それを整理して届けるところに価値が発生するということだと思います。

二つ目は、Social Discoveryの概念から、“人のもつ属性”=meta tagがより詳細で複雑なものになるのではないかということです。極端にいえば、私のプロフィール欄に“音楽が好き”というタグではなくて、“ちょっと暗くておしゃれなバーでお酒を飲んでる気分になれるしっとりした通なjazzが、今聞きたい気分”という複雑で人間味のあるタグが付加されるイメージ。複雑タグのおかげで、より欲しかった情報やサービスがユーザーに提供されるようになる…という未来が見えたような気がしました。とうことで次回をお楽しみに。

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