Johan Rijpmaの実験ショートフィルム
こんにちは。山下です。
本日はオランダ人のクリエーターJohan Rijpmaの実験アート作品をご紹介いたします。
まずはこちらをご覧ください。
“Division”
Division from johan rijpma on Vimeo.
一枚の白い紙を手で破り、元の位置より少しずらしたものを撮影し、またそれを破っていく。
このシンプルなプロセスをひたすらに撮り続けているだけで、なんだ、これは!という1分強の未知の光景が目前を駆け抜けていきます。
作者曰く、「このプロセスは、紙が破かれて空間となったスペースを再び破くという不可能を可能にしている。すべてのものは分離から創られる。」と言っている様に、ただのひきこもりが持て余した暇が高じて創られた作品では決してないのです。
お次はNobody beats the drumというバンドの”Natural Thing”の、同監督によるミュージックビデオです。
投稿サイトの癒し系ネコ動画見飽きた方必見であります。
Nobody Beats The Drum – Natural Thing from johan rijpma on Vimeo.
犬猫が光を追う習性を利用した今までに見たことのないような作品です。光に翻弄される猫たちがいささか心配なのですが、この空間でリラックスしているがゆえに光を追って遊んでいるとの事なので、安心してご覧ください。とにかく何回も観てしまう凄みがあります。
最後にこちら。
“Tape Generations”
Tape Generations from johan rijpma on Vimeo.
こちらは重力の力で自然と下がっていくテープを監督自ら机を回転させながら、半年間かけて撮った作品です。完璧なシンメトリーを成した状態から、徐々にそれが崩れていくのにもなにかの法則が感じられるような、不思議な感覚に陥ります。
Johan Rijpmaはストップモーションを用いて、他にも独創的な作品を作っています。
日常の中で身近に転がっているモノにアートを見出す彼の着想には目を見張るものがありますよね。休日は転がってしかいない私も生活を見つめ直したいと思いました。
ぜひ他の作品もご覧ください。
彼のホームページはこちら。