週末に友達の犬に2日間ずっと吠え続けられた挙げ句、別れ際におもいっきり噛み付かれました。はじめまして。5月から国際部でインターンシップとして勉強をさせて頂いている、テンプル大学映画学部の藤本と申します。

犬はよく怪しい人に吠えたり、噛み付いたりするって言いますよね。でもそれって本当なのかなって思いませんか?
犬って結構身近な存在だけど、知っているようで知らない事がたくさんありますよね。
実はそういった身近な疑問をわかりやすく解説してくれる”National Geographic”というアメリカの番組があるんですけどみなさんご存知でしょうか?
この番組は動物の事から科学の事まで、様々な疑問を解明してくれる番組です。
観た事がないって方は、ぜひこちらの予告編を観てみてください。

でも、実は本日紹介したいビデオはこれじゃなくて、こちらの”The Majestic Plastic Bag” という公共広告です。この公共は、ポイ捨てされたビニール袋やプラスチックが太平洋ゴミベルトで大量に漂っているという認識を高める広告です。
実はこの広告、今年のCannesで注目されています。
その理由は、先ほど紹介した”National Geographic”のスタイルにそっくりで、ビニール袋を野生の動物として追いかけているんです!
公園で犬に襲われているところは、まさにシマウマがアマゾンでライオンに襲われているかのようじゃないですか?
とても深刻な問題を”National Graphic”のスタイルを使って皮肉る事で、観ていてとても考えさせられる広告になっています。
しかも!ナレーションは今回紹介した”National Geographic”でもナレーションをしているJeremy Ironsというイギリス人の俳優です。
名前だけだとピンとこない方も多いと思いますが、顔をみればみなさんも知っているアカデミー賞をとった事もある有名な俳優なんです。
彼のナレーションで見事にビニール袋に魂が吹き込まれています。

Director: Jeremy Konner
Client: Heal The Bay
Production company: Partizan

簡単な訳:
広大に広がるアスファルトジャングル。今回はこの興味深い生き物、ビニール袋の太平洋ゴミベルトへの移住に迫りたいと思います。
公園。一見安全な場所に思えますが、実はあらゆる所に危険が潜んでいます。そして最も危険な敵の一種でもある清掃員がいます。かわいそうに。彼の旅はここで終わりの様です。
その間、ビニール袋は最も恐れられている殺し屋ヨークシャテリアと遭遇した模様です。しかし、大きな体格と巧みな操縦でどうにか命さながら逃げ切りました。
日が暮れ、我々の超高性能暗視カメラは史上初めて、暗闇でのビニール袋を撮影する事に成功しました。
カリフォルニアの広大な人工川。多くのビニール袋がここで命を落とします。
ついに大海原の入り口にたどり着きました。
ビニール袋を餌とする海洋生物に気をつけながら、ビニール袋は目的地を目指します。何百万ものビニール袋が生息するオアシス(太平洋ゴミベルト)は、テキサスの2倍の大きさと言われています。決して生物分解される事のないこの場師でビニール袋は永遠に幸せな日々を何億もの石油生物と一緒に送る事ができるのです。

written by yasu