こんにちは!
台風の季節になりましたね。
急に雨が降ったり晴れたりして少しめんどくさいですが、
皆さん吹き飛ばされないよう、気をつけてください。

今週ご紹介したい作品は、Adobeが公開したCMです。
ますはこちらをご覧ください!

Title: “Fantastic Voyage”
Client: Adobe
Agency: 72andSunny
Production: Partizan
VFX: Mathematic
Director: Antoine Bardou-Jacquet

遊び心のある作品ですね。

この作品のVFXを担当したのは、パリとモントリオール(カナダ)に拠点を置くCG会社のマセマティック社(Mathematic)
トップレベルのCGとVFXに特化したアートディレクション、デザイン、技術開発に重点を置き、VFXのスペシャリストとして進化してきました。

本作品は今年の3月初旬、コロナの影響を受けてヨーロッパで飛行機が運休になる直前のプラハで撮影されたとのことです。

「幸いなことに、Mathematicのクリエイティブチームはすでにリモート作業に対応できる体制が整っており、40人以上のアーティストが自宅から撮影するなど、スケジュールを順調にこなすことができました。定期的なビデオ会議やチャットアプリで連携することにより、各ショットのクオリティーを向上させるために全員が一致団結しました。」
と、Mathematic社のエグゼクティブ・クリエイティブ・プロデューサーであるレベッカ・ライス氏は話しました。

こちらのメイキング映像で制作の過程をご覧頂けます:

コロナ禍では、世界中のクリエイターや映像・広告業界でも新しいアプローチを考えたり、表現方法に工夫が必要でした。この作品では、Adobe Photoshopが画像を加工できる単なるツールではなく、表現の幅を広げてくれるツールであることが、しっかり伝わってきますね。
この動画を見た後に、自分もPhotoshopを触ってみたくなります!

続きまして、Mathematic社の他の作品を紹介したいと思います。

こちらは、ベトナム発のテクノロジーグループ、Gojek(ゴジェック)という会社のアプリのキャンペーン動画になります。
車のタクシー・バイクタクシーの配車予約やデリバリーフードの注文が行える新しいアプリを紹介しています。

Title: “The Flow”
Client: Gojek
Agency: Forsman & Bodenfors Singapore
Production: Caviar
VFX: Mathematic
Director: Henry Scholfield

何回見ても感動する動画ですね。
冷蔵庫を見てから、何もない!と速攻フードのデリバリーを注文する女性。
そこからカメラが引き、女性の周りを駆けるデリバリーバイク達。
さらにカメラが引くと、Gojekの配車サービスを表す車とバイクがなんとも気持ちの良いスピード感で次々と写し出されます。

この撮影には何人関わっていたでしょうか?
コロナの影響でロックダウンされた状態で制作されたこちらの作品は、オートバイ15台、車両25台、スタントドライバー7人、エキストラ150人、クルー100人が5日間で撮影しました。

ベトナム市街の多くの車や人が入り混じる様子を残しつつ、Gojekのサービスがユーザーに流れるようにスムーズに届く様子を表現するべく撮影されました。

メイキング映像はこちらになります。

 

コロナ禍での撮影としては大人数で大規模な撮影だったかと思いますが、納得のクオリティーですね。

ロックダウンの中でもこのような作品が制作されていたことを考えると、今後の広告・映像業界の作品にも期待が高まります!