異次元へGO! Convergence Station へようこそ
皆様初めまして!
7月からGB部に入った千晶と申します。
今日はブログデビューしちゃいます。
紹介するのはこちらの作品!
作品の説明をする前に、まず初めに見て、なんのCMか当ててみてください!
さぁ、何のCMかお分かり頂けましたでしょうか?
CONVERGENCE STATION とは!?
こちらクライアントがMEOW WOLF と言うインスタレーションやイベントなど大きな美術プロジェクトを手掛けるアメリカのアートコレクティブ。
このCMは新しい体験型アートエキシビションの CONVERGENCE STATION のCM なんです!
簡単に説明すれば「奇妙な電車で異次元へ冒険しに行こう!」と言う内容ですが、
この作品、突っ込み所満載ですよね(でもそこがまた魅力なんです!)。
まず最初にMEOW WOLF とはどのような集団なのか、
こちらの紹介ビデオを見て頂けると作品の内容もピンと来るかもしれません:
ビデオでも言っていた通り、MEOW WOLF とは美術界の外れ者、新しい事をしたい!と言う思いでいっぱいの常識破りのアーティストたちの集まりなんです。
異次元のアートエキシビションの発想も、このCMの内容も、
彼らのユニークなセンスと才能で溢れていますね!
架空の未来を過去のように
私は初めてこの作品を見た時、本当にあった過去のような映像に驚かされました。
こちらのメイキングについての記事によると昔の観光CMなどの映像と撮影した映像を編集で合わせたんだとか。
なので一番難しかったのは古い映像と新しい映像、アニメーションと実写を合わせた物を一貫性のある一つの作品に見せるのが大変だったようです!
今回 VFX とアニメーションを手掛けたのはロンドンに拠点を持つ Absolute とその兄弟会社 Blind Pig.
編集は大変だったが、自由に色々チャレンジできたと語っています:
「監督とクリエイティブチームが最初に面白いレファレンスをくださり、その後は楽しんでいいとのことでした。電車の運転手目線のあのシーンは、まず最初に After Effects で Meow Wolf のカラーパレットを使い、シンプルなアニメーションを作りました。その後宇宙の素材を沢山収集し、それらを Cinema 4D を使い3Dで作り、最後にカメラを作り上げた空間に投げ飛ばしました!こう言った作業は最高に楽しいので、喜んで一日中やってやれます!」
日本のインフルエンス
もう一つこの作品の気になったところは日本人の男性の登場シーンです。
初めて見たときは驚きました。
なんで日本語が聞こえてくるんだ!?
あのシーンを見ていると、今年 CICLOPE Asia でグランプリを受賞したSteve Rogers監督のBrawl Stars: Starr Parkを思い出しました。どちらも70〜80年代の企業CMっぽさが感じられますね。
また、走っている電車も昔の新幹線のデザインをしていたり、最後の空を飛ぶ電車のシーンも銀河鉄道っぽかったり。
作品全体的にも今敏監督の「パプリカ」や湯浅政明監督の「マインド・ゲーム」などもインスピレーションとしていたのかなと個人的には思いました!
いかがでしょうか。
皆様も異次元の世界、行ってみませんか?
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Client: MEOW WOLF
Agency: Wieden+Kennedy (Portland, OR)
Production: Biscuit
Producer: Jules Brown
Director: Andreas Nilsson
DP: Pepe Gay